ロータリー財団とは
ロータリー財団の正式名称は、国際ロータリーのロータリー財団です。
ロータリー財団は、ロータリークラブ、ローターアクトクラブおよび地区を通じて実施される、承認された人道的および教育的活動の支援のために寄付を受け付け、資金を分配する非営利財団である。
ロータリー財団の使命は、ロータリー会員が、人びとの健康状態を改善し、人びとの健康状態を改善し、質の高い教育を提供し、環境保護に取り組み、貧困をなくすことを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。
財団への寄付
クラブの会員は、次の各基金への寄付を通じてロータリー財団を財政的に支援することができます。
- (1) 年次基金(Annual Fund)(「年次」とは毎年続けるということ)
- (2) 恒久基金(Endowment Fund)
- (3) ポリオプラス基金(PolioPlus Fund)
- (4) その他の指定プロジェクト基金(Other Fund)
- (注)寄付に対する認証制度、税制上の優遇措置があります。
ロータリー財団のプログラム
財団への寄付金を資金とするプログラムは次の6つよりなっている。
- (1) 地区補助金(District Grants)
- ロータリー財団の使命に関連があり、使命を守るものであること。ロータリーにふさわしいものであ
- れば、地区活動資金(DDF)の50%以内で国内、海外プロジェクトの種類に制約がなく資金として
- 使える。18カ月以内に完了するプロジェクトまたは活動であることが望ましい。
- (2) ローバル補助金(Global Grants))
- 2カ国以上のクラブや地区が7つの重点分野に関するプロジェクト(人道的奉仕、職業研修チーム(
- VTT)や奨学金)を共同提唱し、立案、実施する国際プロジェクトに授与される。これらは実施地の
- 地域社会が主導し、その成果が持続可能、測定可能なものでなければならない。国際財団活動資金(
- WF)はDDFに対して80%(ポリオプラスに対しては50%)交付されるが、現金拠出にはなくなっ
- た。ただし、補助金は、予算額が3万米ドル以上の事業に適応され、10万米ドル以上は管理委員会の
- 承認が必要となる。人道的プロジェクト専用の場合、グローバル補助金の拠出総額のうち少なくとも
- 15%がプロジェクト実施国以外から寄せられたものでなければならない。
- (3) ポリオプラス(PolioPlus)〈ポリオ根絶はロータリーの最優先課題)
- ポリオ(急性灰白髄炎)は非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5歳未満
- の子どもである。ロータリーでは、ポリオの根絶は、1979年フィリピンでの予防接種に始ま
- り長年にわたってロータリー会員が力を注いでいる活動で、1985年には125カ国に35万人以上
- の感染が確認されていたが、ポリオプラス・プログラムを開始し、1988年世界ポリオ根絶推
- 進活動(GPEI)のパートナー組織とともに、私たちは122カ国、世界約30億人以上の子どもに
- ポリオ予防接種を行ってきた。ロータリーはポリオ根絶を組織の最優先項目とし、感染者数
- は99.9%減少した。しかし、再流行が起きた場合、今後10年間に、毎年20万人以上の子ども
- がポリオによる身体まひの犠牲になると推定されている。
- (4) ロータリー平和センター(Rotary Peace Centers)
- 世界平和と紛争予防の担い手となる人材を育て、平和推進者の世界的ネットワークを築いて
- いる。毎年、世界中から選ばれる最高130人(現在の定員)のフェローが、ロータリー平和セ
- ンター提携大学(世界で平和センターは7つ、8大学がある)で学ぶ。フェローシップには、
- 授業料・入学金の全額、滞在費(宿舎・食費)、往復航空券、インターンシップと実地体験
- の費用が含まれている。
- (5) 災害救援補助金(Disaster Relief Grants)
- 自然災害の被災地における救援・復興活動を支援します。
- (6) 大規模プログラム補助金(Programs of Scale Grants)
- 他団体とのパートナーシップのもとに、ロータリー会員が主導する国際的活動の資金を提供
- する。目的は、より多くの場所でより多くの人たちに恩恵をもたらすことです。
シェア・システム(Share System)
年次寄付をDDF(地区財団活動資金)とWF(国際財団活動資金)の活動資金および運営費に分けられる。その配分(2024-25 年度より)は、DDF が47.5%、WF が47.5%、そして財団の運営費を賄うために財団の運営費として5%に分けられる。 なお、地区はDDFの50%までを地区補助金として申請でき、残りの50%は、グローバル補助金として利用できる。