会員

Membership

構成(How Constituted)
RIの会員は、RI定款および細則に定められた義務をたゆまず遂行するクラブをもって構成されるものとする。
(RI定款第5条第1節)

クラブの構成(Composition of Clubs)
  • クラブは、善良さ、高潔さ、リーダーシップを身をもって示し、職業上および(または)地域社会でよい評判を受けており、地域社会および(または)世界において奉仕する意欲のある成人によって構成されるものとする。
    上記に加え
    以上いずれの場合も、その事業場、またはその住居がそのクラブの所在地域内、もしくはその周辺地域にあること。クラブの所在地域外、もしくはその周辺地域外へ移転する会員は、理事会が承認し、さらに同会員がクラブ会員身分のすべての条件を引き続き満たしている場合、その会員身分を保持できる。
  • 各クラブは、一事業、一専門職務、または一種類の社会奉仕に偏らないバランスの取れた会員構成を有しなければならない。5名またはそれ以上の正会員がいる職業分類からは、正会員を選出してはならない。ただし、会員数が51名以上のクラブの場合は、同一職業分類に属する正会員がクラブ正会員の10%を超えない限り、その職業分類の下に正会員を選出することができる。引退した会員は、その職業分類に属する会員総数に含めないものとする。選出によってクラブ会員数が職業分類の制限を一時的に超えることになっても、クラブの移籍会員または元クラブ会員、または理事会によって定義されたロータリー財団学友の職業分類は、正会員として選ばれることを妨げるものであってはならない。会員が職業分類を変更した場合、クラブは、これらの制限にかかわらず、同会員の会員身分を新しい職業分類の下で継続することができる。
  • RI細則は、ロータリークラブの会員種類を正会員および名誉会員と呼ぶと規定し、その各々に対する資格条件を定めるものとする。
  • 「 クラブ」という語が不穏当な意味を持つ国々のクラブは、RI理事会の承認を得れば、名称にクラブという語を使う義務はない。
(RI定款第5条第2節)

定款および細則の承認(Ratifi cation of Constitution and Bylaws)
RI加盟認証状を与えられ、これを受理したクラブは、すべて、それによってRI定款とRI細則ならびにその改正規定を受諾し、承認し、法律に反しない限り、万事これによって拘束され、それらの規定を忠実に順守することを承諾するものとする。
(RI定款第5条第3節)

例外(Exceptions)
RI定款もしくは細則の諸規定または標準クラブ定款にかかわらず、理事会は、試験的プロジェクトとして、クラブの定款の諸規定がRI定款または細則に合致しないクラブの加盟を承認し、または再編成を許可することができる。この種のクラブは、1,000クラブまでとする。

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会員アクセス

Member Access

会員のみが使用できるRIのウェブサイト(www. rotary. org)のセクション。
ロータリアンは、ロータリー財団への寄付、RIからのE メールの受信登録、会合への登録、管理ソフトのダウンロードを行えるほか、会員特典を利用することができる。クラブと地区の役員は、このほかの記録や報告を閲覧することができる。

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会員候補者のクラブ例会への出席

Prospective Member's Attendance at Club Meetings

クラブは、会員候補者を数回クラブ例会に招待してから、会員申込み用紙に署名を求めるべきである。

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会員資格とロータリー財団寄付

Membership and Rotary Foundation Contributions

ロータリークラブは、ロータリー財団への寄付を入会条件としてはならない。

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会員出席報告(クラブ)

Membership Attendance Report (Club)

クラブ幹事により作成される、月次出席を要約した報告書。幹事は、報告書の写しをガバナーに送付する。

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会員出席報告(地区)

Membership Attendance Report (district)

地区内のクラブから受け取った例会出席報告書を要約した一覧表。ガバナーは、これを一部RI事務総長に送付し、ガバナー月信に掲載しなければならない。

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会員証

Membership Cards

ロータリークラブは、正会員に対して会員証を発行すべきである。クラブを訪問するロータリアンで、そのクラブに個人的に知られていないいかなるロータリアンも、自己紹介の手段としてロータリーの会員証を提示すべきである。
(ロータリー章典4.050.)

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会員情報の保護

Protecting Member information

ロータリーは、会員のプライバシーを守ることに全力を注いでいる。公正な情報管理を行うことは、加盟クラブ、ロータリアン、その他の人々の信頼を維持する上で極めて重要である。
クラブと地区を援助し、ロータリーに関してロータリアンや他の人々へのコミュニケーションを促進するための努力の一環として、事務局は、慎重に扱うべき個人情報の収集を行っている。
プライバシーに関するロータリーの方針の全文は、www.rotary.org/myrotary を参照。

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会員推薦用紙と申込用紙

Membership Proposal and Application Card

クラブ会員がクラブに新会員を推薦するときに使用するカード。氏名、事業所、自宅住所、職業分類、地位、活動歴、推薦者氏名を記入する。
1995-96年度より会員推薦用紙と会員申込用紙が切り取り式の一枚用紙となった。
冊子: 新会員の推薦はいかにするか「新会員推薦のステップ1・2・3」254-JA〔609〕を参照。

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会員選挙手続

Method of Electing Members

クラブ会員が適切な候補者を選び推薦する。事前に本人に漏らしてはならない。理事会は推薦状の提出後30日以内に承認、不承認を決定し、クラブ幹事を通じて推薦者に通知する。承認の場合は、全会員に通知をする。7日以内に異議申し立てのなかった場合は承認となる。異議申し立てのあった場合は次の理事会において票決を行うものとする。
ロータリー情報委員会は新入会員に適切な資料を提供し、クラブに溶け込めるよう援助する会員を1名指名し、最初の1年間新会員のオリエンテーションを担当する。

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会員選考委員会

Membership Committee

会員に推薦されたすべての者を個人的な面から検討して、その人格、職業上および社会的地位並びに一般的な適格性を徹底的に調査しなければならない。そしてすべての申し込みに対する委員会の見解を理事会に報告しなければならない。
地域社会における有力者(稼業や専門職業の最高責任者)のみが必ずしもロータリークラブ会員になれる十分な条件でないことなどの点は常に考慮される。

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会員増強

Membership Development

クラブは、現会員の積極的な参加を促し、入会者を惹きつけることによって、会員を増やすよう努力すべきである。
会員増強に関する詳しい情報は「会員増強推進用手引き」(417)を参照。

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会員増強委員会(クラブ)

Membership Development Committee

この委員会は、絶えずクラブの充填未充填職業分類表を検討し、未充填の職業分類を充填するために適当な人物の氏名を理事会に推薦するよう積極的に努めなければならない。
新会員を推薦しクラブの会員増強に寄与することは各会員の責務である。

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会員増強行動計画

Membership and Active Recruiting

優れた資質のロータリークラブ会員を勧誘し、維持するためには、会員増強計画が以下の段階に沿って実行される必要がある。
  1. 特定する
  2. 紹介する
  3. 正式に入会を勧める
  4. 入会させる
  5. 情報を与え、指導する
  6. 参加させる
  7. 教育する

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会員増強賞

Rotary Membership Development Award

付録・「ロータリーの各種賞・表彰」を参照。(P740)

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会員増強・新クラブ結成推進月間

Membership and Extension Month

付録・「ロータリーの特別行事」を参照。(P732)

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会員増強の意義

Significance of Membership Development

  1. 毎年会員の自然減が5~10%とみられる。このためにも毎年新しい会員の補充が必要。
  2. 組織を生き生きとさせるためには、常に新しい血の導入が必要。
  3. クラブ活性化のため、老、壮、青のバランスを保ち、若返りが必要。
  4. 会員増強と拡大は、毎年RI会長の最重要課題となっている。その課題に取り組むのは当然。
  5. 誰かの推薦によって自分は入会したので、この特典を他の人にも分かち合いたい。
  6. 会員増強は財政や奉仕活動推進のために大きなプラスになる。
  7. ガバナーの任務の最大課題は会員増強と拡大とされている。ロータリーは創始以来、一貫して会員増強に努めてきた。
  8. 奉仕活動上、プロジェクトの数や規模にとって有利となる。
  9. 地域社会の職業的な横断面を表すべきで、可能な限り地域に存在する職業分類を網羅することが必要。
  10. 会員数が増えて現在の会場では狭すぎるときには拡大を検討する。
  11. 会員の少ない地域には会員増強によって奉仕の理想を推進できる。
  12. 既存のクラブでは世界の会員数の平均は減少傾向であり、会員増強が必要。

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会員特典委員会

Member Benefit Committee

本委員会は、クラブに対してロータリーグローバル・リワードを売り込み、促進するものである。
(ロータリー章典17.030.2. のK.)

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会員の義務と特典

Member's Obligation and Privilege

ロータリークラブ定款第18条(ロータリーの目的の受諾と定款・細則の順守)に義務を厳しく明記している。「会員は、会費を支払うことによって、ロータリーの目的の中に示されたロータリーの原則を受諾し、本クラブの定款・細則に従い、その規定を順守し、これに拘束されることを受諾するものとする」そうして更に「そしてこれらの条件の下においてのみ、会員は、本クラブの特典を受けることができる」とあるが、特典については詳しく記していない。ロータリーは特典を得るための義務履行ではなく「超我の奉仕」なのである。強いて言うならば、有形のものではなく、人生哲学的なものと言える。

義務(Duties)
  1. RI定款・細則並びにロータリークラブ定款・細則を順守すること。
  2. 会費を納入すること。
  3. 例会に出席すること。
  4. 新会員を推薦すること。
  5. 委員会活動、その他ロータリープログラムに参加すること。
  6. 雑誌「ザ・ロータリアン」または「ロータリーの友」を購読すること。

特典(Privileges)
  1. ロータリークラブの会員には本人が希望してもなれない。会員により推薦され、選挙されて初めて会員となれる。
  2. 全世界に品性高潔な1,227,217人(2016年11月30日現在、RI公式発表)の友人を得ること。
  3. 全世界のロータリークラブ例会、ロータリー会合に参加できること。
  4. 奉仕活動に参加できること。
  5. ロータリアンとしての絶大な信用を得ること。
  6. ロータリアンとして、的確な人を推薦することができること。

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会員の資格条件

Qualifications of Membership

クラブは、善良さ、高潔さ、リーダーシップを身をもって示し、職業上および(または)地域社会でよい評判を受けており、地域社会および(または)世界において奉仕する意欲のある成人によって構成されるものとする。上記に加え、以上いずれの場合も、その事業場、またはその住居がそのクラブの所在地域内、もしくはその周辺地域にあること。クラブの所在地域外、もしくはその周辺地域外へ移転する会員は、理事会が承認し、さらに同会員がクラブ会員身分のすべての条件を引き続き満たしている場合、その会員身分を保持できる。
(RI定款第5条第2節(a))

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会員の種類

Kinds of Membership

クラブの会員の種類は、正会員と名誉会員の2種類とする。RI細則4.010.(会員の種類)に従わない規定または要件を細則に含めることができる。そのような規定または要件は、RI細則4.010.(会員の種類)の規定または要件に優先するものとする。
(RI細則4.010.,4.110.)

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会員の称号と徽章

Membership Title and Insignia

  • 正会員。クラブの各正会員はロータリアンとして認められ、RIの徽章、バッジまたはその他の記章を着用する権利を与えられるものとする。
  • 名誉会員。クラブの名誉会員は、名誉ロータリアンとして認められ、クラブの名誉会員としての身分を持っている間は、RIの徽章、バッジまたはその他の記章を着用する権利を与えられるものとする。
(RI定款第13条)

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会員の情報

Member Information

クラブおよび地域を援助し、ロータリアンとの連絡を円滑にする努力の一環として、RIは、次の主要業務を行うことのみを目的として、ロータリークラブ会員に関する個人情報を収集する。
  1. 請求
  2. ロータリー財団の支援
  3. 地区大会、RIおよび財団委員会、実行グループ、他の任務への会長および財団の任命の見込み候補者の特定
  4. 会員傾向の把握、会員の特徴の調査、統計分析の作成、会員の退会防止の支援
  5. 特定の語学能力および/または専門的な技能を備えたロータリアンを探し出すこと
  6. 地区委員長およびRIのプログラムや奉仕プロジェクトに関与する他の人々への情報や更新事項の提供
  7. ザ・ロータリアン誌および地域雑誌への支援
  8. 広報活動に関する指針をクラブおよび地区に提供すること
  9. クラブレベルに周知させるための当組織の重要なメッセージや情報を地区指導者に伝達すること
  10. 国際大会や特別行事への参加計画を助長すること
  11. RIの免許制度の下で認可されている、公式被免許業者の説明資料をロータリークラブ、地区、および地区指導者へ配布すること
クラブ、クラブ役員、クラブ委員会委員およびロータリアンの名簿を他団体に提供してはならない。

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会員の推薦

Recommendation of Member

会員の推薦は会員及び会員増強委員会が行う資格を有し、会員候補者の審査は会員選考委員会・職業分類委員会が関与するが、その決定は理事会がおこなう。

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会員身分

Membership

全般的資格条件(General Qualifications)
本クラブは、善良さ、高潔さ、リーダーシップを身をもって示し、職業上および(または)地域社会でよい評判を受けており、地域社会および(または)世界において奉仕する意欲のある成人によって構成されるものとする。
(標準クラブ定款第10条第1節)

種類(Kinds)
本クラブの会員の種類は正会員および名誉会員の2種類とする。
(標準クラブ定款第10条第2節)

正会員(Active Membership)
RI定款第5条第2節(クラブの構成)に定められた資格条件を有する者は、これを本クラブの正会員に選ぶことができる。
(標準クラブ定款第10条第3節)

衛星クラブの会員(Satellite Club Membership)
衛星クラブの会員はスポンサークラブの会員でもあり、これは衛星クラブがロータリークラブとしてRIから加盟が認められるまで続く。
(標準クラブ定款第10条第4節)

二重会員(Dual Membership)
同時に、本クラブと、本クラブの衛星クラブ以外の別のクラブにおいて、正会員になることはできない。いかなる人も本クラブにおいて、正会員であると同時に名誉会員の資格を保持することはできない。
(標準クラブ定款第10条第5節)

名誉会員(Honorary Membership)
  • 名誉会員の資格条件(Eligibility for Honorary Membership)
    ロータリーの理念を推進するために称賛に値する奉仕をした人、およびロータリーの目的を支援したことでロータリーの友人であるとみなされた人を本クラブの名誉会員に選ぶことができる。かかる会員の身分の存続期間は、理事会によって決定されるものとする。
    その人は、二つ以上のクラブで名誉会員身分を保持できる。
  • 権利および特典(Rights and Privileges)
    名誉会員は、会費の納入を免除されるが、投票権を持たず、クラブの如何なる役職にも就くことができない。名誉会員は、職業分類を保持しないが、本クラブのあらゆる会合に出席することができ、その他クラブのあらゆる特典を享受することができる。本クラブの名誉会員は、他のクラブにおいてはいかなる権利または特典も認められないものとする。ただし、ロータリアンの来賓としてではなく他のクラブを訪問する権利は認められている。
    (標準クラブ定款第10条第6節)
公職に就いている人(Holders of Public Office)
一定の任期の間選挙または任命によって公職にある者は、当該公職の職業分類の下に本クラブの正会員となる資格を有しないものとする。この制約は、学校、大学その他教育施設に奉職する者または裁判官に選挙もしくは任命されたものには適用されない。会員で一定の任期をもった公職に選挙または任命されたものは、その公職に在任中、以前の職業分類の下に、引き続き会員としての身分を保持することができる。
(標準クラブ定款第10条第7節)

RIの職員(Rotary International Employment)
本クラブは、RIに雇用されている人を会員として保持できる。
(標準クラブ定款第10条第8節)

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会員身分の一時保留

Temporary Suspension

標準クラブ定款のいかなる規定にもかかわらず、理事会の見解において、
  • 会員が、定款に従うことを拒否または怠った、あるいは会員としてふさわしくない振舞い、またはクラブに害をもたらすような振舞いをしたという信憑性のある告発があった場合、および、
  • これらの告発が立証された場合、当該会員の会員身分を終結するのに正当な理由となる場合、および、
  • 当該会員がその結果を待つ間、または理事会が適切と考える措置が取られるまでは、当該会員の会員身分に関していかなる措置も取らないことが望ましいとされる場合、および、
  • クラブの最善の利益のために、当該会員の会員身分に対する票決を取ることなく、当該会員の会員身分を一時保留とし、当該会員が例会やそのほかの本クラブの活動への出席や、本クラブのいかなる役職や任務からも除外されるべきである場合。
理事会は、その3分の2以上の賛成票によって、妥当な期間(ただし90日間以内)と理事会の決定する追加条件に従い、前述の通り会員の会員身分を一時保留することができる。一時保留とされた会員は標準クラブ定款第15 条第6節(会員身分の終結に提訴、調停または仲裁を求める権利)に定められる通り、一時保留について提訴、調停、または仲裁を求めることができる。保留期間中、当該会員は出席義務を免除されるものとする。
保留期間が終了する前に、理事会は、一時保留となっているロータリアンの会員身分を終結する手続を取るか、通常の会員身分に復帰させなければならない。
(標準クラブ定款第15条第10節)

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会員身分の終結

Termination of Membership

終結-欠席(Termination Non-attendance)
  • 出席率。会員は
    1. 年度の各半期に於いて、メークアップを含むクラブ例会または衛星クラブ例会の出席率が少なくとも50%に達しているか、クラブのプロジェクトおよびその他の行事や活動に少なくとも12時間参加していなければならない。または、バランスの取れた割合でその両方を満たしていなければならない。
    2. 年度の各半期間に本クラブまたは衛星クラブの例会総数のうち少なくとも30%に出席、またはクラブのプロジェクトおよびその他の行事や活動に参加しなければならない。(RI理事会によって定義されたガバナー補佐は、この義務を免除されるものとする)。
      会員が規定通り出席できない場合、その会員身分は、理事会が正当かつ十分な理由があると認めない限り、終結することができる。
  • 連続欠席。会員の会員身分は、理事会が正当かつ十分な理由があると認めない限り、または第12条第3節(出席規定の免除)、もしくは第4節(RI役員の欠席)に従う場合を除き、連続4回例会に出席せず、またメークアップもしていない場合、クラブ理事会は、その欠席がクラブ会員身分の終結を要請していると考えられる旨通知するものとする。その後、理事会は、過半数によって、会員の会員身分を終結することができる。
    (標準クラブ定款第15条第4節)
他の原因による終結(Termination Other Causes)
  • 正当な根拠。理事会は、いずれの会員も、本クラブの会員としての資格条件に欠けるようになった場合、もしくは他に十分と認められる根拠があれば、特にその目的のために招集された理事会の会合において、出席し投票した全理事の3分の2を下回らない賛成投票によって、その会員身分を終結することができる。本会合の指針となる原則は、標準クラブ定款第10条第1節(全般的資格条件)、「四つのテスト」、およびロータリークラブ会員として持つべき高い倫理基準とする。
  • 通知。標準クラブ定款第15条第5節(a)項(正当な根拠)の下に会員身分を終結する前に、当該会員は、かかる懸案案件について、少なくとも10日間の予告を書面によって与えられ、理事会に対して書面による答弁を提出する機会を与えなければならない。また、理事会に出頭して、自分の立場を釈明する権利を持つものとする。かかる予告の通達は、配達証明便または書留郵便によって、分かっている最新の宛先に送付されなけ ればならない。
  • 職業分類の充填。標準クラブ定款第15条第5節(他の原因による終結)の規定によって理事会が正会員の会員身分を終結した場合、もし提訴があれば、これに対する聴聞の期限が切れて本クラブの決定または仲裁人の決定が発表されるまでは、本クラブは、当該会員の持っていた職業分類の下に新しい会員を選挙してはならない。ただし、たとえ終結に関する理事会の決定が覆されても、新会員の入会によって同一職業分類に属する会員の制限を超えない場合にはこの限りではない。
    (標準クラブ定款第15条第5節)

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会員身分の存続

Duration of Membership

期間(Period)
会員身分は、次に定めるところによって終結しない限り、本クラブの存する間存続する。
(標準クラブ定款第15条第1節)

自動的終結(Automatic Termination)
  • 会員の資格条件(Membership Qualifications)
    会員が、会員資格条件に欠けるようになったとき、会員身分は自動的に終結するものとする。ただし、
    1. 理事会は、会員が本クラブの所在地域外、もしくはその周辺地域外に移転する場合、新しい地域社会にあるロータリークラブを訪問して知り合いになってもらうために1年以内の期間に限って、出席義務規定の特別免除を与えることができる。
      ただし、この場合、同会員は引き続きクラブ会員たるすべての条件を満たしていることが前提である。
    2. 理事会は、本クラブの所在地域外、もしくはその周辺地域外に移転する会員の会員身分を保持できる。ただし、同会員は引き続きクラブ会員たるすべての条件を満たしていることが前提である。
  • 再入会(How to Rejoin)
    会員の会員身分が標準クラブ定款第15条第2節(a)項(会員の資格条件)の規定によって終結した場合、終結時におけるその会員の身分が瑕疵なきものであれば、同人は、同じ職業分類または別の職業分類の下に、新たに入会申し込みをすることができる。
  • 名誉会員の会員身分の終結(Termination of Honorary Membership)
    名誉会員の会員身分は、理事会が決定した期間の終了をもって自動的に終結する。しかしながら、理事会は名誉会員身分の期間をさらに延長することができる。理事会はいつでも名誉会員身分を取り消すことができる。
    (標準クラブ定款第15条第2節)
終結―会費不払い(Termination-Non-payment of Dues)
  • 手続(Process)
    所定の期限後30日以内に会費を納入しない会員に対しては、その分かっている最新の宛先に、幹事が、書面をもって催告しなければならない。催告の日付後10日以内に会費が納入されなければ、理事会の裁量に従って当該会員の会員身分を終結して差し支えない。
  • 復帰(Reinstatement)
    理事会は、その嘆願がありかつクラブに対する同人のすべての負債が完済されれば、元会員を会員身分に復帰させることができる。しかしながら、同人の以前の職業分類が本定款の第11条第2節(制限)に適っていない場合は、いかなる元会員も正会員に復帰させることはできない。
    (標準クラブ定款第15条第3節)
終結―欠席(Termination-Non-attendance)
終結-欠席の規定への例外は、第7条(例会と出席に関する規定の例外)を参照。
  • 出席率(Attendance Percentages)
    会員は、
    1. 年度の各半期間において、メークアップを含むクラブ例会または衛星クラブ例会の出席率が少なくとも50%に達しているか、クラブのプロジェクトおよびその他の行事や活動に少なくとも12時間参加していなければならない。または、バランスの取れた割合でその両方を満たしていなければならない。
    2. 年度の各半期に、本クラブまたは衛星クラブの例会総数のうち少なくとも30%に出席、またはクラブのプロジェクトおよびその他の行事や活動に参加しなければならない(RI理事会によって定義されたガバナー補佐は、この義務を免除されるものとする)。
      会員が規定通り出席できない場合、その会員身分は、理事会が正当かつ十分な理由があると認めない限り、終結することができる。
  • 連続欠席(Consecutive Absences)
    会員の会員身分は、理事会が正当かつ十分な理由があると認めない限り、または標準クラブ定款第12条第3節(出席規定の免除)もしくは第4節(RI役員の欠席)に従う場合を除き、連続4回例会に出席せず、またメークアップもしていない場合、クラブ理事会は、その欠席がクラブ会員身分の終結を要請していると考えられる旨通知するものとする。その後、理事会は、過半数によって、会員の会員身分を終結することができる。
他の原因による終結(Termination-Other Causes)
  • 正当な根拠(Good Cause)
    理事会は、いずれの会員も、本クラブの会員としての資格条件に欠けるようになった場合、もしくは他に十分と認められる根拠があれば、特にその目的のために招集された理事会の会合において、出席し投票した全理事の3分の2を下回らない賛成投票によって、その会員身分を終結することができる。本会合の指針となる原則は、標準クラブ定款第10条第1節(全般的資格条件)、「四つのテスト」、およびロータリークラブ会員として持つべき高い倫理基準とする。
  • 通知(Notice)
    標準クラブ定款第15条第5節(a)項(正当な根拠)の下に会員身分を終結する前に、当該会員は、かかる懸案案件について、少なくとも10日間の予告を書面によって与えられ、理事会に対して書面による答弁を提出する機会を与えられなければならない。また、理事会に出頭して、自分の立場を釈明する権利を持つものとする。かかる予告の通達は、配達証明便または書留郵便によって、分かっている最新の宛先に送付されなければならない。
  • 職業分類の充填(Filling Classification)
    標準クラブ定款第15条第5節の規定によって理事会が正会員の会員身分を終結した場合、もし提訴があれば、これに対する聴聞の期限が切れて本クラブの決定または仲裁人の決定が発表されるまでは、本クラブは、当該会員の持っていた職業分類の下に新しい会員を選挙してはならない。ただし、たとえ終結に関する理事会の決定が覆されても、新会員の入会によって同一職業分類に属する会員の制限を超えない場合はこの限りではない。
    (標準クラブ定款第15条第5節)
会員身分の終結に提訴、調停または仲裁を求める権利
(Right to Appeal, Mediate or Arbitrate Termination)

  • 通知(Notice)
    幹事は、理事会決定後7日以内に、その理事会の会員身分を終結または保留させる決定を、書面をもって、当該会員に通告しなければならない。その会員は通告の日付後14日以内に、幹事に対する書面をもって、クラブに提訴するか、調停を要請するか、もしくは標準クラブ定款第19条(仲裁および調停)に定める仲裁に訴えるか、いずれかの意思のあることを通告することができる。
  • 提訴に対する聴聞の期限(Date for Hearing of Appeal)
    提訴する場合は、提訴を通告する書面を受理してから21日以内に行われるべきクラブの例会において、当該提訴の聴聞を行うために、理事会はその日取りを決定しなければならない。例会およびその例会で行う特別案件について、少なくとも5日間の予告が、書面をもって、全会員宛に与えられなければならない。提訴が聴聞される場合には、会員のみが出席するものとする。
  • 調停もしくは仲裁(Mediation or Arbitration) 調停もしくは仲裁に使用される手続は標準クラブ定款第19条(仲裁および調停)に規定された通りである。
  • 提訴(Appeal)
    もし提訴が行われた場合は、クラブの決定が最終決定となり、当事者すべてに拘束力のあるものとなり、仲裁を要求することはできない。
  • 仲裁人または裁定人の決定(Decision of Arbitrators or Umpire)
    もし仲裁が要求され、仲裁人によって下された決定もしくは両仲裁人が合意に達し得なかった場合、裁定人による決定が最終であって、当事者すべてに拘束力のあるものとなり、提訴することはできない。
  • 調停の失敗(Unsuccessful Mediation)
    調停を要求したが、調停が失敗した場合、標準クラブ定款第15条第6節(a)項(通知)の規定に従い、会員はクラブに提訴するか仲裁に訴えることができる。
    (標準クラブ定款第15条第6節)
理事会による最終決定(Board Action Final)
もしクラブに対する提訴も行われず、仲裁も要求されなかった場合は、理事会の決定は最終決定となる。
(標準クラブ定款第15条第7節)

退会(Resignation)
いかなる会員も、本クラブからの退会の申出は書面をもって行い(会長または幹事宛)、理事会によって受理されなければならない。ただし、当該会員の本クラブに対するすべての負債が完済されていることを前提とする。
(標準クラブ定款第15条第8節)

資産関与権の喪失(Forfeiture of Property Interest)
如何なる理由にせよ、本クラブの会員身分を終結された者は、すべて、本クラブに入会した時点で地元の法律の下でその会員がなんらかの権利を得ていた場合、本クラブに属するいかなる資金その他の財産に対しても、あらゆる関与権を喪失するものとする。
(標準クラブ定款第15 条第9 節)

一時保留(Temporary Suspension)
標準クラブ定款のいかなる規定にもかかわらず、理事会の見解において、
  • 会員が、標準クラブ定款に従うことを拒否または怠った、あるいは会員としてふさわしくない振舞い、またはクラブに害をもたらすような振舞いをしたという信憑性のある告発があった場合、および、
  • これらの告発が立証された場合、当該会員の会員身分を終結するのに正当な理由となる場合、および、
  • 当該会員がその結果を待つ間、または理事会が適切と考える措置が取られるまでは、当該会員の会員身分に関していかなる措置も取らないことが望ましいとされる場合、および、
  • クラブの最善の利益のために、当該会員の会員身分に対する票決を取ることなく、当該会員の会員身分を一時保留とし、当該会員が例会やそのほかの本クラブの活動への出席や、本クラブのいかなる役職や任務からも除外されるべきである場合。
理事会は、その3分の2以上の賛成票によって、理事会の決定する妥当な期間(ただし90日間以内)と追加条件に従い、前述の通り会員身分を一時保留することができる。一時保留とされた会員は標準クラブ定款第15条第6節(会員身分の終結に提訴、調停または仲裁を求める権利)に定められる通り、一時保留について提訴するか、あるいは仲裁に委ねることができる。本項の目的のため、当該会員は出席義務を免除されるものとする。一時保留の間は、当該会員は出席義務を免除されるものとする。理事会は、一時保留期間が過ぎる前に一時保留となっているロータリアンの会員身分を終結する手続を取るか、通常の会員身分に復帰させなければならない。
(標準クラブ定款第15条第10節)

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会議運営手続規則

Rules of Procedure

あらゆるロータリーの会議、協議会、大会または国際大会において、定款、細則、もしくはRI採用の特別議事規則によって特に定められていない手続き上の問題は、当該会合の議長が決定するものとする。このような手続上の問題については、公正さを基本として配慮する。ただし、提訴は認められるものとする。
(RI細則20.040.)

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会計

Treasurer

クラブ会計はクラブ総会で選出され、推奨クラブ細則第4 条理事会の任務第6節に規定されてある通り、「会計の任務はすべての資金を管理保管し、毎年一回およびその他理事会の要求あるごとに、その説明を行い、その他、その職に付随する任務を行う。その職を去るに当たっては、会計はその保管するすべての資金・計算帳簿・その他あらゆるクラブ財産を、その後任者または会長に引き継がなければならない」と定められている。
(推奨クラブ細則第4条第6節)

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会計年度

Fiscal Year

RIの会計年度は7月1日に始まり6月30日に終わるものとする。
(RI細則18.010.)

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会合

Meeting

RI理事会は、次期リーダーの研修会を、次の順で行うことを承認した。
  • ガバナーエレクト研修セミナー(GETS)
  • 国際協議会
  • 地区研修セミナー(ガバナー補佐の研修を含む)
  • 会長エレクト研修セミナー(PETS)
  • 地区研修・協議会
  • 地区会員増強セミナー
RI理事会はまた、継続教育を奨励しており、地区レベルで行われる次の研修会を承認した。
  • 地区指導者育成セミナー
  • 地区ロータリー財団セミナー
  • 指導力育成プログラム(クラブあるいは地区の活動として行うことができる)
RIが推奨する研修会についての詳細は、「地区を成功に導くリーダーシップ:研修編」(246) を参照。

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解釈の仕方

Interpretation

RI定款および細則、標準クラブ定款の全部にわたり、次の解釈原則が適用されるものとする。
「shall」、「is」、「are」という単語は「義務」を意味し、「may」、「should」という単語は「任意」 を意味するものである。男性名詞(he, his, him)または女性名詞(she, her)のいずれも他の性をも含むものとする。「郵便」、「郵送」および「郵便投票」という用語には、経費を節約し応答を頻繁にするために、電子メール(Eメール)およびインターネットテクノロジーの活用が含まれるものとする。
(RI定款第15条)(標準クラブ定款第21条)

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会場監督(SAA)

Sergeant at Arms(SAA)

例会をはじめ、すべての会議(国際大会、国際協議会、地区大会、地区研修・協議会等)が、楽しく、秩序正しく運営されるよう、常に心を配り、気品と風紀を守り、会合がその使命を発揮できるように設営、監督する責任を有する人。
会場監督は「SAA」と呼ばれている。クラブの会長、幹事と並んで役員としての地位が与えられ、極めて重要な存在である。理事会のメンバーであってもよいし、なくてもよい。

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改正(RI)

Amendment

  1. 状況。RI定款は、規定審議会において、出席し、かつ投票を行う者の投票の3分の2によって改正できる。
  2. 提案者。RI定款の改正はクラブ、地区大会、グレートブリテンおよびアイルランド内の審議会または大会、規定審議会、または細則に定められている手続に従って理事会によってのみ提案されるものとする。
(RI定款第16条)

RI細則の改正(Amendment of RI's Bylaws)
RI細則はRI細則7.060.(非常事態における立法案の審議)の臨時審議会の規定を除き、規定審議会に出席し投票した人の過半数によってのみ改正することができる。
(RI細則26条)

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改正(クラブ)

Amendment

改正の方法(Manner of Amending)
標準クラブ定款第2条(名称)、第4条(クラブの所在地域)に規定されている場合を除き、標準クラブ定款は、規定審議会によってのみ改正できる。その方式については、RI細則の改正について同細則で定めているものと同じとする。
(標準クラブ定款第22条第1節)

第2条と第4条の改正(Amending Article 2and Article4)
定款の第2条(名称)および第4条(クラブの所在地域)は、定足数を満たした数の会員が出席した本クラブの例会においていつでも、出席している全投票会員の最低3分の2の賛成投票によって、改正することができる。ただし、当該改正案の通告が、これを議する例会の少なくとも10日前に、各会員およびガバナーに郵送されなければならない。そしてさらに、かかる改正は、RI理事会に提出してその承認を求めなければならない。その承認があって初めてその改正は効力を発するものとする。ガバナーは、提出された改正案に関してRI理事会に意見を 提供することができる。
(標準クラブ定款第22条第2節)

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会長エレクト(クラブ)

President-elect

クラブ会長は標準クラブ定款に従って会長に就任する日の直前18ヶ月以上2年以内にクラブ年次総会で選挙される。会長ノミニーは、会長として就任する前の年度の7月1日に、会長エレクトの役職名が与えられる。就任直前の1年間は理事会のメンバーとなる。

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会長エレクト研修セミナー(PETS)

Presidents-Elect Training Seminar(PETS)

理事会が決定した通り地区内のクラブ会長エレクトを指導し、研修を行うために、PETSを開くものとするが、多地区合同のPETSでも差し支えない。PETSは、毎年、なるべく2月または3月中に開くものとする。ガバナーエレクトがPETSに対し責任を持つものとする。
PETSは、ガバナーエレクトの指示および監督の下に、計画、実施されるものとする。
(RI細則16.030.)

PETS の目的(Purpose of PETS)
会長エレクト研修セミナー(PETS)の目的は以下の通りである。
  • 次期クラブ会長が次年度の会長となるための準備を整える。
  • 地区ガバナーエレクトおよび次期ガバナー補佐に、次期クラブ会長の意欲を高め、協力関係を築く機会を提供する。
(ロータリー章典20.070.1.)

PETSのプログラム(Program of PETS)
プログラムの目標を達成するため、理事会は会長エレクト研修セミナー(PETS)に以下の内容を盛り込むことを推奨する:
  • RIテーマ(RI theme)
  • クラブ会長の役割と責務(Role and responsibilities of club president)
  • 目標の設定(Goal setting)
  • クラブ指導者の選任と準備(Selecting and preparing club leader)
  • クラブの管理運営(Club administration)
  • 会員増強(Membership)
  • 奉仕プロジェクト(Service projects)
  • ロータリー財団(The Rotary Foundation)
  • 公共イメージ(Public image)
  • 支援源(Resources)
  • 年次計画と長期計画(Annual and Jong-range planning)
(ロータリー章典20.070.2.)

参加者(Participants)
地区内全クラブの会長エレクトは、標準クラブ定款第13条第5節(役員の選挙)で義務付けられている通り、PETSへ出席するものとする。他の出席者には、ガバナーエレクト、ガバナー補佐、地区研修リーダーなどが含まれるべきである。ガバナー補佐は、自分が担当するクラブの会長エレクト、ガバナーエレクト、ならびに自分たちの間にチームとしての関係を築くにあたってガバナーエレクトを援助するものとする。
地区研修リーダーは、ガバナーエレクトと協力して、PETSセミナーの指導者チームのために研修資料を作成し、研修セッションを実施するものとする。
(ロータリー章典20.070.3.)

PETS の指導者(PETS Leader)
ガバナーエレクトはPETSの責任者である。地区研修リーダーは、ガバナーエレクトの指導と監督の下、セミナーを計画し、実施する責任を負う。PETS指導者チームは、資格を備えた元ガバナーと地区委員会委員長からなる。
ガバナーエレクトは、適切なセッションにおいて財団に関する問題を準備し、発表するために、地区ロータリー財団委員会委員を起用するよう奨励されている。
(ロータリー章典20.070.4.)

PETSの実施時期(PETS Time Frame)
PETS は少なくとも1日半のセミナーとし、2月または3月中に開催すべきである。
(ロータリー章典20.070.5.)

多地区合同PETSの指針(Multidistrict PETS Guidelines)
多地区合同PETS組織は、ロータリー章典第21条、(多地区合同活動)の対象とならない。代わりに、これらは多地区合同PETSの指針が適用される。多地区合同PETS組織は、参加する全地区によって承認された多地区合同PETS の指針に従い、運営指針を作成、維持するものとする。(ロータリー章典20.070.6)の(Aプログラム、B管理運営、C多地区合同形式への移行、D多地区合同PETS設立に関する1年間の免除 )節を参照。

PETSの管理運営(Administration of PETS)
地区指導者チームの間に結束を育み、意思の疎通を促進するために、単一、多地区合同に関わらず、すべてのPETSは、ガバナーの協力を得たうえでガバナーエレクトの直接の権限と管理の下に置かれるものとする。
(ロータリー章典20.070.7.)

多地区合同PETSの法人化の形態
(Form of Incorporation of Multidistrict PETS)

多地区合同PETSが法人化された場合、この法人の会員は関係地区のガバナーエレクトもしくは任命された者がなるべきである。法人化されたこのような活動の理事会は、当該法人の会員によって選出されるべきである。これらの規定に従っていない法人の機構は、一般にガバナーエレクトによる多地区合同PETSの監督に関するRIの方針を順守していないと見なされる。ただし、このようなプロジェクトが理事会に承認を申請する際にこれと反対の証拠が提示された場合はその限りではない。
(ロータリー章典20.070.8.)

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会長エレクトの空席

Vacancy in the Office of President-elect

次期国際大会前の空席(Vacancy Prior to Next Convention)
次の国際大会の閉会前に会長エレクトに空席が生じた場合、会長指名委員会は、かかる会長エレクトが会長を務める筈であったロータリー年度の会長ノミニーを改めて選出しなければならない。このような選出は、できるだけ早く、定例委員会か緊急委員会において行わなければならない。このような会議を開くことができない場合は、郵便投票または他の迅速な通信手段によって選出を行うことができる。
(RI細則6.080.1.)

指名委員会手続による空席の補充
(Filling Vacancy by Nominating Committee Procedure)

指名委員会は、RI細則12.050.(委員会による指名)と12.060.(委員会報告)に従って既に選出した会長ノミニーを、繰り上げて指名することができる。このような場合、委員会会長エレクトの役職のために改めてノミニーを選出しなければならない。
(RI細則6.080.2.)

空席を補充するに当たっての会長の任務
(Presidential Duties in Filling Vacancies)

会長エレクトに生じた空席を補充するための指名手続は、会長が決定するものとする。その手続には、クラブに送付すべき委員会の報告およびクラブによる指名に関する規定が含まれていなければならない。その規定は、時間的に可能な限り、RI細則12.060.(委員会報告)、12.070.(クラブによる追加指名)、12.080.(クラブによる追加指名に規定されていない不測の事態)に従ったものでなければならない。空席の生じた時期が国際大会に近すぎて、大会に先立ち、委員会の報告を全クラブに郵送し、クラブが対抗候補者を指名する時間的余裕がな い場合、事務総長は、可能な範囲内で委員会の報告に関する通知を行うものとし、また国際大会の議場におけるクラブ代議員による対抗候補者の指名が許されるものとする。
(RI細則6.080.3.)

就任直前の空席(Vacancy Immediately Preceding Assumption of Office)
国際大会の閉会と、その直後の会長就任との間に生じた会長エレクトの空席は、7月1日に空位になっているものとみなし、RI細則6.070.(会長の空席)に従って補充するものとする。
(RI細則6.080.4.)

空席に関する不測の事態(Contingencies Pertaining to Vacancies)
RI細則6.080. (会長エレクトの空席)に規定されていないような不測の事態が起こった場合、会長が、取るべき手続を決定するものとする。
(RI細則6.080.5.)

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会長指名委員会(RI)

Nominating Committee for President(RI)

組織方法(How Constituted)
会長指名委員会は、RI理事指名のために設けられた34のゾーンから選挙された17名の委員によって構成されるものとする。
これらの委員は、以下のように選挙されるものとする。
  • 偶数の年には、各奇数ゾーンが委員会の委員を選ぶものとする。
  • 奇数の年には、各偶数ゾーンが委員会の委員を選ぶものとする。
(RI細則12.020.1.)

RIBIからの委員(Member from RIBI)
ゾーン全体がRIBI内にあるゾーン内の委員1名は、RIBI審議会の定める方法および時期で郵便投票を行い、選挙されるものとする。このような委員の氏名は、RIBIの幹事が事務総長に対して書面で証するものとする。
(RI細則12.020.2.)

ゾーン内のクラブの会員(Member of Club in Zone)
各委員は、本人が選挙されるゾーン内にあるクラブの会員でなければならない。
(RI細則12.020.3.)

指名される資格がない人(Not Eligible for Nomination) 会長、会長エレクト、元会長は、いずれも指名委員となる資格がないものとする。
(RI細則12.020.4.)

資格要件(Qualifications)
この指名委員会の委員はいずれもRIの元理事でなければならない。また、委員会委員の候補者は、選挙の時点において、元理事でなければならない。ただし、指名委員会の委員として選挙または任命することのできる元理事がゾーン内から得られない場合は、この限りでない。このような場合、元ガバナーであっても、RI細則第17条(委員会)に規定する委員会の委員またはロータリー財団管理委員を少なくとも1年以上務めたことのある者であれば、選挙または任命することができるものとする。
(RI細則12.020.5.)

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会長賞

Rotary Citation

この賞の目的は、組織の優先課題を支援する活動を追及するロータリークラブを表彰することである。
会長賞の基準は、戦略計画の優先事項と目標に基づき、ロータリー財団の目標を含め、その戦略計画の期間中は一貫していなければならない。
各会長に別々のセクションがある。達成する賞は、達成年度に新設されたクラブが賞を達成することを不当に排除されないように書かれていなければならない。
会長賞の修正版は、インターアクトクラブおよびローターアクトクラブが利用できるものであること。電子証明書はローカルでの印刷あるいはクラブへの電子配布のためにガバナーに送付される。
(ロータリー章典43.010.)

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会長代理

President's Representative

会長が欠席する場合に、地区大会に出席するよう会長より任命されたロータリアン。

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会長代理の経費

Expenses of President's Representative

地区大会に出席する会長代理夫妻の旅費は国際ロータリーによって支払われる。ただし、地区大会出席中の会長代理と配偶者のホテル代およびその他の経費は、地区大会が負担するものとする。会長代理からRI会長に大会報告書が提出されるまで、地区大会出席に関連して発生した会長代理の経費の口座は閉めないものとし、また、会長代理は、地区大会出席に関連した旅費やその他の経費の最終的な支払いを受けないものとする。
(ロータリー章典20.030.5.)

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会長代理の配偶者の役割

The Role of President's Representatives' Spouses

会長代理の配偶者には、会長代理が責務を果たすのを支えるという役割に加え、ロータリーの理想とプログラムを推進する責務がある。配偶者の会合、社交行事、本会議などの大会活動への参加が義務付けられている。
(ロータリー章典20.030.3.)

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会長任命の拡大責任者(PEA)

Presidential Extension Administrator(PEA)

RIが設定する目標を特に重視する地域において、RI会長を補佐しながら拡大を推進する人。ロータリーについての知識が豊富で、担当地域の地理、歴史、文化、言語に精通している人を会長が任命する。主として中欧と東欧、ロータリークラブのない国のために任命されている。

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会長の強調事項

President's Emphases

RIプログラム全般を支援し、RI会長就任年度に強調される事項。クラブとロータリアンは、強調事項に関連する奉仕活動を実施するよう奨励されている。
「RIテーマ(RI Theme)」を参照。

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会長の空席

Vacancy in the Office of President

会長が空席となった場合は、副会長が会長の地位を継ぎ、その他の理事会のメンバーの中から新たに副会長を選任するものとする。新会長と新副会長の選出により欠員となった理事は、RI細則5.080.(理事会メンバーの空席)に従って埋めるものとする。
(RI細則6.070.)

会長と副会長の同時空席
(Simultaneous Vacancies in the Offices of President and Vice-President)

会長と副会長の両役職が同時に空席となった場合、理事会は、そのメンバー(会長エレクト以外のメンバー)の中から新会長を選挙し、次に新会長が新副会長を選出するものとする。新会長と新副会長の選出により欠員となった理事は、RI細則5.080.(理事会メンバーの空席)に従って埋めるものとする。
(RI細則6.070.1.)

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会長ノミニー(RI)

President-Nominee(RI)

RIの細則に従って構成された会長指名委員会(17名)により指名された人が、その年度の国際大会で選挙されるまでを会長ノミニーという。選挙直後7月1日から就任までの1年間会長エレクトとして理事会のメンバーを務める。

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会長ノミニー(クラブ)

President-Nominee

会長は就任する日の18カ月前以上2年以内に選挙し、選ばれたものは会長ノミニーを務めるものとする。会長ノミニーは、会長として就任する前の年度の7月1日に会長エレクトの役職を与えられるものとする。

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会費

Dues

すべてのクラブ会員は、クラブ細則の定める年会費を納入しなければならない。
(標準クラブ定款第14条)
これに加え、各クラブは、地区会費と、半年ごと、あるいは理事会により定められたほかの期日に、RI人頭分担金をRIに納付するものとする。
(RI定款第11条)

人頭分担金(Per Capita Dues)
各クラブは、そのクラブの会員の各々につき、次のようにRIに人頭分担金を支払うものとする。2016-17年度には半年ごとに米貨28ドル、2017-18年度には半年ごとに米貨30ドル、2018-19年度には半年ごとに米貨32ドル、2019-20年度以降には半年ごとに米貨34ドル。人頭分担金は、規定審議会によって改正されるまで変更されないものとする。
(RI細則18.030.1.)

追加会費(Additional Dues)
各クラブは各年度に、会員それぞれにつき、さらに米貨1ドル、または次回に予定されている審議会および決議審議会の予測経費を賄うに足ると理事会が決定した額をRIに支払わなければならない。クラブがRIに支払うべき会費の最低額はないものとする、臨時審議会会合が招集された場合、その費用のために、会合後のできるだけ早い時期に追加会費を支払うものとする。この追加会費は、厳密に規定審議会に出席するクラブ代表議員の費用、および審議会のその他の運営の費用に充てるために別個の資金として取っておくものとする。その方法については理事会が定めるものとする。理事会は、この収支についてクラブに報告するものとする。
(RI細則18.030.2.)

会費の返還または減免(Return or Reduction of Dues)
理事会は、会費の中の適正と思われる部分をクラブに返還することができる。所在地域が自然災害または同類の災害により重大な被害を受けたクラブからの要請があった場合、理事会は、そのクラブの人頭分担金を減免するか、支払の猶予を認めることができる。
(RI細則18.030.3.)

RIBIの支払う会費(Dues Payable by RIBI)
RIBI内の各クラブは、RIの代行者としての、RIBIを通じてRI細則18.030.1(人頭分担金)の規定する人頭分担金をRIに支払うものとする。RIBIは、RI細則18.030.1(人頭分担金)に従って決定されたRIの人頭分担金の半分を保有し、その残りをRIに送金するものとする。
(RI細則18.030.4.)

支払額の調整(Adjustment of Payments Due) ある国の通貨の平価が切り下げられて、その国のクラブが、RIに対する債務を支弁するために、自国通貨を過剰に支払わなければならなくなった場合、理事会はその国のクラブが支払う金額を調整することができる。
(RI細則18.030.5.)

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会費の支払時期

Date of Payment

人頭分担金の支払い期日
毎年7月1日および1月1日、または理事会により定められたほかの期日を会費支払い期日とし、RI細則18.030.1.(人頭分担金)に定められた基準に基づいて支払うものとする。ただし、RI細則17.030.2.(追加会費)の下に支払う会費は、7月1日または理事会により定められたほかの期日を支払い期日とし、支払うものとする。
(RI 細則18.040.1.)

比例人頭分担金(Prorated Dues)
クラブ会員に選ばれた会員の各々につき、各クラブは、会費を支払う次の期間が始まるまで比例人頭分担金を支払うものとする。会員となってから丸1か月ごとに支払うべき額は、人頭分担金の12分の1とする。しかし、比例分担金はRI細則4.030.(移籍ロータリアンまたは元ロータリアン)に記載されている通り、移籍会員あるいは他クラブの元会員のためにクラブが支払うことはないものとする。比例人頭分担金は7月1日と1月1日または理事会により定められたほかの期日に支払うものとする。この人頭分担金は、規定審議会だけが変更できる。
(RI細則18.040.2.)

通貨(Currency)
会費は米国通貨をもってRIに支払われるものとする。しかしながら、米国通貨をもって会費を支払うことが不可能であるか、実際的でない場合は、理事会は、他の通貨による支払いを認可することができる。理事会はまた、非常事態のため、そうすることが適切である場合は、会費支払い時期の繰り延べを許容することができる。
(RI細則18.040.3.)

新クラブ(New Clubs)
クラブが、加盟が承認された日付後の、RI細則18.040.1.(人頭分担金の支払い期日)に基づく人頭分担金の支払期日まで、会費支払いの義務を課せられないものとする。
(RI細則18.040.4.)

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カウンセラー

Counselor

地区研修・協議会とか、IM等の会合において、会員の質問に回答を与える人。通常は、ガバナーかガバナー経験者、または有資格ロータリアンの中から指名する。

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拡大

Extension

外部拡大の通称。新クラブを設立して、ロータリーを拡大する活動。各ガバナーは、RI理事会の全般的監督の下に地区内における新クラブの結成を監督する特別な任務を託されている。無地区地域においては、RI理事会の権限の下に遂行される。

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拡大アドバイザー

Extension Advisors

RI会長は、毎年、必要に応じて拡大アドバイザーを任命する。拡大アドバイザーは、ロータリーの無い国と地域でロータリーを拡大していくことについての問題点を理事会に助言する。場合によっては新クラブへの道を開く。拡大アドバイザーは担当地域および国の政府高官との連絡調整に当たるものとする。

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拡大に関する一般方針

General Policy on Extension

クラブは、ロータリーのプログラムを推進し、ロータリーの目的を実現する媒体である。従って、ロータリーが広大な影響力を最も発揮できるように、クラブの保持が成功しうると無理なく見込むことのできる場合は、どこでも、いつでも世界中にクラブを進んで設立すべきである。

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瑕疵なき

Good Standing

RI組織規定文書の中で、ロータリークラブ会員もしくはRI加盟会員であるロータリークラブに関して用いられている文言。ロータリアンまたはクラブが、クラブまたはRIにおける会員としてのすべての義務を常に忠実に果たしていることを意味する。

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家族

Family

すべてのロータリークラブとロータリアンは、諸活動を計画する際、ロータリークラブ会員の配偶者と家族のことを考慮に入れるべきである。これらの配偶者と家族は、ロータリークラブの奉仕目標に寄与することができる。

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家族と地域社会

Family and Community

世界中のロータリアン、クラブおよび地区は、奉仕プロジェクトや活動やイベントを通じ、家族および社会に対する献身精神を示すことが奨励される。

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活気あるクラブとなるためのベストプラクティス

Best Practices for Vibrant Clubs

各クラブは、活気あるクラブとなるための独自のクラブリーダーシップ・プランを作るべきである。元・現・次期クラブ役員は、クラブの長所やベストプラクティスを取り入れた独自のリーダーシップ・プランを、協力して作るべきである。これらのベストプラクティスには以下のものがある。
  • クラブに活気をもたらすための長期計画を立てる
  • ロータリークラブ・セントラルで、クラブの長期目標を支える年次目標を立てる
  • 会員の積極的な参加を促し、情報を伝えるためのクラブ協議会を開く
  • クラブ会長、理事会、委員会委員長、会員、地区ガバナー、ガバナー補佐、地区委員会が、互いに、また、事務局と効果的にコミュニケーションを取る
  • 5月末までにdata@rotary.orgに次年度のクラブ役員を報告する
  • 後継者の準備および未来のリーダーの育成を通じて、クラブの長期的な安定を図る
  • 現在のクラブの慣習を反映させて細則を修正する
  • 会員のための親睦行事を開き、友情を育む
  • 全会員がクラブのプロジェクトや役割に積極的に参加する
  • 定期的に一貫した研修を会員に提供する
  • クラブのニーズに基づく委員会を設置する
クラブ目標を達成し、クラブの独自性を反映させるため、クラブのリーダーは毎年、慣習の見直しを行うべきである。詳しくは「「元気なクラブづくりのために:クラブ・リーダーシッププラン」(245JA)を参照のこと。

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活動に関するクラブの自主性

Club Autonomy of Activities

クラブは、地元地域のニーズに応じて独自のプログラムを開発すべきである。クラブのために特定の奉仕プロジェクトやプログラムを提唱したり、指示したりすることは、RIのプログラムの範囲内ではない。
RIの基本原則は加盟クラブの実体のある自主性(自治権)にある。
クラブに対する組織上や手続上の制限は、ロータリーの基本的で独自の特性を保つため、必要最小限に保たれる。その条件の範囲内で、特にクラブレベルにおいては、RI方針の解釈や実施に於いて、最大限の柔軟性がある。
(ロータリー章典8.010.)

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家庭集会

Informal Meeting

かって「炉辺談話」(Fireside Meetings)、通称「炉辺会合」といわれた集いは、名称に「座談会」「家庭集会」「情報集会」(Informed Group Meeting)などと変遷があり、現行では、この言葉そのものが「手続要覧」には見られなくなった。一方、過去のロータリー出版物などでは、Informal(Discussion)Meetingという表現も出ている。実体として、クラブによってさまざまな名称で集会が行われている。

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加盟金(加盟クラブ)

Admission Fee(prospective club)

RIに加盟を希望するクラブがRIに支払う料金。料金の額は、RI理事会 により決められる。

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加盟認証状

Club Charter

クラブがRIに加盟を認められたときには、会長、事務総長およびガバナーの署名のある加盟認証状が世界本部からそのクラブへ発行される。この加盟認証状は大切に保存しなければならない。
RI理事会によって加盟を許された日からクラブはRIにおける公式の構成単位クラブとなるのであって、これは認証状が伝達された日とは関係がない。

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加盟認証状伝達式

Charter Presentation Ceremony

ガバナーは、加盟認証状に署名した後、新クラブと参加者に感銘を与えるような厳粛な特別会合において、クラブに伝達される。この式典を加盟認証状伝達式という。この式典の後、参加者全員で加盟祝賀会(チャーターナイト)がおこなわれるのが普通である。

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仮クラブ結成の要件

Requirements for Provisional Club

新しくクラブを結成しようと考えているグループが、毎週例会を開き、既に標準クラブ定款に則ってクラブ役員を選出している場合、このグループに対し、地区ガバナーが「仮クラブ」という身分を与える。この身分によって、仮クラブは、その例会を訪れて出席するロータリアンにメークアップを認める資格ができる。

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仮ロータリークラブ

Provisional Rotary Club

新クラブの創立総会を終え、正規の加盟申請書をRIに送付して、毎週定期的に例会を持ち、RI事務局によって正式に加盟が承認されるまでの期間、そのクラブを仮ロータリークラブという。仮クラブは標準クラブ定款およびそれに調和した細則を採用しなければならない。RIへの加盟申請より、RI理事会で加盟が認証されるまでの間、この名簿に載っている人以外に会員を入会させることはできない。仮クラブは、その例会を訪れて出席するロータリアンにメークアップを認める資格ができる。創立会員は20名以上いなければならない。
国際ロータリーへの加盟申請には、以下の書類が必要となる。
  • 新クラブの調査
  • スポンサークラブ書式(該当する場合)
  • 新クラブ申請書

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監査

Audit

理事会は、少なくとも年1回RIの監査を行う。このような監査は、免許を持つ会計士、公認会計士または税理士、もしくは監査の行われる国、州または県において一般にその権威を認められている監査人が実施する。事務総長は理事会の要求があればいつでも、帳簿類と伝票類を提出しなければならない。
(RI細則18.070.)

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監査報告

Report

会計年度終了後の12月末までに、事務総長は、監査済みの年次報告を公表するものとする。この報告には、会長、会長エレクト、会長ノミニー、各理事に弁済されたすべての経費、ならびに会長、会長エレクト、会長ノミニー、各理事の代わりに支払われたすべての経費が、役職ごとに明記されるものとする。なお、この報告には、会長室に支払われたすべての経費、および会長室の代わりに支払われたすべての経費を明記するものとする。この報告書にはさらに、理事会、RI年次国際大会、事務局の主要な各管理運営部門の費用を含めるものとする。RI細則18.050.1(理事会の採択)にしたがって採択した予算、また必要であれば18.050.2(予算の改訂)に従って改訂した予算と各費目を比較した報告書を添付するものとする。支出が、それぞれの部門で、承認された予算と10%以上異なるときは、報告書に詳細な情報と事情を記述するものとする。この報告書は、RIの現および元役員それぞれに配布されるものとする。クラブは請求すればこの報告書を入手できるものとする。規定審議会の直前の年の監査報告は、審議会開会の少なくとも30日前までに事務総長から審議会議員に郵送するものとする。
(RI細則18.080.)

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幹事(クラブ)

Club Secretary

クラブ幹事は各クラブ細則の定めるところに従って専任され、会員の記録を整理保管し、会合における出席を記録し、クラブ、理事会および委員会の諸会合の通知を発送し、これらの会合の議事録を作ってこれを保管し、RIへの報告義務などに責任を持つ。2013年規定審議会で幹事は理事となることが決定され、また2014年RI理事会により、2015年1月1日よりクラブ幹事は、新会員と退会会員の氏名を入退会とも30日以内にRIに報告することが義務づけられた。

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幹事(地区)

District Secretary

ガバナーは、就任前にロータリーに精通し、経験豊かなロータリアンの中から地区幹事を選定、任命する。地区会合の準備、適切な書簡処理、諸地区会合の議事録編集、諸種の記録保存等の日常の管理事務を行い、ガバナーに協力する。他に副幹事が数名任命される。通算5年以上同一人を地区幹事に任命してはならない。

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監督(地区)

Supervision

地理的に隣接する2つ以上の地区からなる区域内のクラブについて、ガバナーによる管理のほかに、他の管理方法を理事会が追加設定することができる。理事会は、そのような管理の設定に当たって、理事会が適切と考える手続規則を定めるものとする。この手続規則は、関係地区内クラブと国際大会の承認を得なければならない。
(RI細則15.020.)

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完璧な出席

Perfect Attendance

会員の100%の出席記録を指して、多くのクラブが使う用語。

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管理委員会(RI)

Trustees Committee

会長エレクトが推薦し、理事会が選出した15名の管理委員がいなければならない。各管理委員は就任する前の年度に選出される。管理委員のうち4名は、RIの元会長とする。すべてのは、財団細則に挙げた資格条件を満たさなければならない。
(RI細則23.020.)

管理委員の空席(Vacancies in the Office of Trustee)
管理委員に空席が生じた場合、残存期間を埋める新しい管理委員を会長が指名し、理事会が選出するものとする。
(RI細則23.020.1.)

管理委員の任期(Terms of Trustees)
管理委員の任期は4年とする。管理委員は再任することができる。
(RI細則23.030.)

管理委員の報酬(Compensation of Trustees)
管理委員は無報酬でその任を務めるものとする。
(RI細則23.040.)

管理委員会の経費(Expenditures of Trustees)
管理委員会は、理事会の承認があった場合にのみ、財団資産から管理委員会の経費を支出する。ただし、次の2種類の支出は、管理委員会の承認だけで差し支えない。
  1. 財団の管理運営に必要な経費。
  2. 財団への贈与または遺贈の条件により定められた通り、収益または元金からの支出。
(RI細則23.050.)

管理委員会の報告(Report of Trustees)
管理委員会は、財団のプログラムと財務について少なくとも年1度RIに報告するものとする。財団の年次報告は、役職ごとに、それぞれの管理委員に弁済されたすべての経費ならびに代わって行われたすべての支払いが明確に記載されるものとする。
(RI細則23.060.)

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管理(RI)

Administration

  1. グレートブリテン、アイルランド、チャンネル諸島およびマン島に所在するクラブは、RIの管理上の地域単位を形成するものとし、これを「グレートブリテンおよびアイルランド内国際ロータリー」と呼ぶものとする。グレートブリテンおよびアイルランド内RIの権限、目的および職務は、RI規定審議会によって承認されたグレートブリテンおよびアイルランド内RIの定款の条項ならびにRIの定款および細則に定められているところに従うものとする。
    (RI定款第8条第1節)
  2. クラブの管理は理事会の総括的管理の下にあるものとし、次に示す直接管理の諸形式の中のいずれかの形式を併せ用いるものとする。これら直接管理の諸形式は、常に本定款および細則の規定に準拠するものでなければならない。
    • 理事会によるクラブの管理。
    • 正式に設立された地区における、ガバナーによるクラブの監督。
    • 理事会が適切と考えかつ規定審議会が承認した方式による管理。
    • グレートブリテンおよびアイルランド内RIによる、グレートブリテン、アイルランド、チャンネル諸島およびマン島にあるクラブの監督。
    (RI定款第8条第2節)
  3. RIおよびクラブは、ロータリー組織の運営を迅速にし、経済効率を上げるために、業務をコンピューター化するよう奨励されている。
    (RI定款第8条第3節)

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学生交換計画

Student Exchange Program

国際青少年交換のこと。

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学友

Alumni

「ロータリー学友」を参照。

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学友会

Alumni Associations

「ロータリー学友会」を参照。

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学友参加推進週間

Alumni Reconnect Week

付録・「ロータリーの特別行事」を参照。(P733)

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ガバナーおよび理事に対する加盟終結の通知

Notice of Termination to Governors and Directors

地区ガバナーには、納入義務金未払いにより加盟が終結された地区内のクラブのリストが通知され、国際ロータリーの理事にもゾーン内の、納入義務金未払いにより加盟が終結されたクラブのリストが通知される。
(ロータリー章典9.020.4.)

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ガバナー

Governor

ガバナーはRI理事会の一般的な監督の下に職務を行う、その地区におけるRIの役員である。ガバナーは、地区内のクラブを啓発し、意欲を与えること、また、地区内の継続性を確保することにより、地区内のクラブを指導し、支援する。

ガバナー候補者(Candidates for Governor)
可能な限り最適の候補者を確保するために、ガバナーは、地区内のクラブからガバナーにふさわしい候補者を推薦するよう要請するものとする。ガバナー候補推薦の参考となるよう、ガバナーの身分、資格、任務に関する情報が全クラブに提供される。

身分(Status)
ガバナーは地区のクラブによって指名され、RI国際大会によって選挙されるRI役員である。 7月1日に就任し、1年間、または後任者が選挙され資格が確定するまで任務を継続する。

任務(Duties)
地区ガバナーの任務は、「ガバナー要覧」(233)に掲載されている。この要覧は毎年改訂される。地区ガバナーは、ガバナーとしての任務の遂行に加え、ロータリーの倫理規範を順守するよう期待されている。

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ガバナーアドレス

Governor Address

ガバナープレゼンテーションのこと。

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ガバナーエレクト

Governor-elect

地区ガバナーノミニーが国際大会で選挙された後、7月1日の就任までの間は、ガバナーエレクトとか次期ガバナーと呼ばれる。

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ガバナーエレクト研修セミナー(GETS)への出席義務

Governor-elect Mandatory Attendance at GETS

ガバナーエレクトはガバナーエレクト研修セミナー(GETS)への出席が義務付けられるものとする。ガバナーエレクトは自分が選出され、就任することになるゾーンのGETSへの出席が義務づけられる。招集者は、やむを得ない事情を考慮したうえでGETSへの出席を免除することができる。この場合、ガバナーエレクトは事務総長が提供する代わりの研修に出席することが条件とされる。
(ロータリー章典19.040.4.)

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ガバナーエレクトの国際協議会への出席

Attendance of Governor-elect at International Assembly

ガバナーエレクトは国際協議会に出席することが義務付けられている。各ガバナーが、地区におけるRIの役員として効果的に行動し、クラブへの指導、指揮、助言を行うためには、この研修が不可欠である。
ガバナー就任に必要な準備としてガバナーエレクトがガバナーエレクト研修セミナーと国際協議会に出席しなければならないことを、各ガバナーは、ガバナー候補者全員および地区内の全クラブに対して強調するものとする。ガバナー候補者が両会合に全期間出席でき、かつ実際に出席するのでなければ、指名は認められない。RI会長エレクトは、理事会に成り代わり、やむを得ない事情を考慮した上で出席を免除できる。ただし、この場合、ガバナーエレクトは事務総長が提供する代替研修に出席することが条件とされる。

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ガバナーエレクトの責務

Govonor-elect Responsibilities

ガバナーエレクトの責務は「ガバナー要覧」(233)に掲載されている。ガバナーエレクトは、また以下の会合の責任者となる。
  • 会長エレクト研修セミナー(PETS)
  • 地区研修・協議会
  • 地区チーム研修セミナー
  • 地区会員増強セミナー
これらの会合に関する詳細は、各会合を参照。

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ガバナーエレクトのそのほかの準備

Governor-elect Other Preparation

ガバナーエレクトには、就任の前年度に、ガバナーから以下が与えられるべきである。
  1. 地区の各種委員会または地区組織に関連した特定の任務
  2. ガバナーエレクトを参加者として指定していないすべての地区会合にオブザーバーとして出席するための招請
  3. 地区大会プログラムに参加するための何らかの任務
ガバナーは、地区の会合やコミュニケーションにガバナーエレクトを含めるべきである。また、指導の継続性を図るため、ガバナーエレクトがガバナー就任年度の準備をするにあたっ て、地区の元リーダーに紹介すべきである。

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ガバナーエレクトのためのゾーンレベルの研修

Zone Level Governor-elect Training

RI理事会は、ロータリー研究会に付随するであろう、理事会とロータリー財団管理委員会が承認した議題を盛り込んだ「ガバナーエレクト研修セミナー」(GETS)と称されるゾーンレベルでの2日間のガバナーエレクト研修プログラムを採択した。
委員会招集者は、国際ロータリーのガバナーエレクト研修セミナー(GETS)のカリキュラムに基づき、国際協議会に出席する前にガバナーエレクトがセミナーにおいて十分な研修を受けることができるよう保証することとする。
以下の議題が扱われる。
  1. 役割と責務
  2. 地区の組織構成
  3. 会員増強
  4. 効果的な指導者の育成
  5. 公共イメージ(ブランドとロータリー標章の方針を含む)
  6. ロータリー財団
  7. ロータリーからの支援
  8. 国際協議会の予備知識
委員会招集者はまた、それぞれの議題が十分に討議されるよう時間配分を適切に行うこととする。加えて、GETSでは地区のロータリー財団のコーディネーター、ロータリーコーディネーター、ロータリー公共イメージコーディネーターによるプレゼンテーションを通じて彼らの役割や地区へのサポート体制の説明を行うこととする。“ロータリーからの支援”のセッションは、RIの職員が行うべきである。
(ロータリー章典19.040.3.)

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ガバナーエレクトの地区大会への出席

Governor-elect Attendance at District Conference

ガバナーエレクトは、就任年度に先立つ年度に他地区の地区大会を訪れ、自地区の大会を改善し充実させるために役立つと思われる手続きや特徴を観察し評価するよう奨励されている。また、ガバナーは、自地区の地区大会へ他地区のガバナーエレクトを招待するよう奨励されている。
(ロータリー章典19.040.10.)

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ガバナーエレクトの任務

Assignments to the Governor-elect

ガバナーは、ガバナーエレクトに以下を提供するものとする。
  1. 地区委員会または地区組織に関連した具体的責務。
  2. ガバナーエレクトを参加者として指定していない会合を含め、すべての地区会合にオブザーバーとして出席するための招請。
  3. 地区大会のプログラムへの参加するための任務。
(ロータリー章典19.040.9.)

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ガバナーおよびガバナーエレクトの空席:研修

Vacancies in the Office of Governor or Governor-elect : Training

次の方針は、ガバナーまたはガバナーエレクトの空席の補充について規定するものである。
  1. 国際協議会前に2期目の就任に選ばれた元ガバナーは、RIの費用で国際協議会に出席するよう招請される。
  2. 国際協議会の後受理されるガバナー職の空席を補充するために選出された元ガバナーは、事務総長の決定に従い、RIの費用で集中研修を受けるものとする。
(ロータリー章典19.050.)

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ガバナー会

Governor's Meeting

1967年に日本ロータリー連絡委員会規定が定められて以来、名称と規約の変更を重ねて今日に至っている。第1、第2、第3ゾーンのガバナーをメンバーとし、議長は慣例で毎年東京2地区のガバナーが交互に選出される。顧問として、日本選出の現、元RI理事数名。ガバナー会の運営は全国ロータリアン一人あたり年額200円の拠出金で賄われている。ガバナー間の連絡とロータリー諸活動の情報交換を主目的とし、定例会議は年3回開催される。日韓およびア ジア親善会議など諸会合の連絡の窓口ともなっている。

  職員:常勤1名
  勤務時間:月~金 午前9時半~午後5時半
  TEL.03-3433-6497 FAX.03-3433-7395

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ガバナー月信

Governor's Monthly Communication

ガバナーは、地区内の各クラブ会長およびクラブ幹事と、少なくとも月に1度、連絡を取る義務がある。ガバナーによるこの月信は、クラブのリーダーに地区やRIに関するニュースやお知らせを伝える主な手段となるため、重要なものである。月信は、電子ニュースレター、ビデオメッセージ、地区ウェブサイトのリンクをEメールで送るなど、さまざまな形で発信できる。また、この月信は、ガバナー補佐、パストガバナー、インターアクトクラブ、ローターアクトクラブ、クラブ、地区支援室職員も回覧できるようにすべきである。月信で、以下のことを行うべきである。
  • ロータリー戦略計画など、ロータリーに関する重要な情報をロータリーリーダーに伝える
  • 地区目標を掲載する
  • 地区行事に関連した各期日を掲載する
  • RI、ロータリー財団、プログラムに関する情報を含める
  • 具体的なクラブの活動(新クラブの加盟、新会員の入会など)を紹介する
  • 「元気なクラブづくりのために:クラブリーダーシップ・プラン」(245)に掲載されたベストプラクティスを奨励する
  • www.rotary.orgの最新ニュースを読むよう、クラブリーダーに勧める
  • クラブ目標に向けた活動、今後の行事や特別月間、週間の計画、RIと地区の取り組みの推進、他クラブとの協力を行うよう、クラブのリーダーの意欲を喚起する
  • 奉仕や寄付増進に貢献した委員会、会員、クラブ、地区のプログラムを紹介する

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ガバナー公式訪問

Governor's Official Visit

ガバナー公式訪問は、ガバナー自身が地区内の各ロータリークラブを、個々のクラブまたは複数クラブのグループとして、以下のような目的をもって訪問するものである。
  • ロータリーの重要な問題に焦点を当て関心を持たせる
  • 弱体クラブ、あるいは問題を抱えたクラブに特別な関心を払う
  • 奉仕活動参加へのロータリアンの意欲をかきたてる
  • クラブの定款と細則が、ロータリーの組織規定を順守していることを確認する
  • 顕著な貢献をした地区内のロータリアンを、ガバナー自ら表彰する
ガバナーあるいはガバナー補佐は、公式訪問の際にクラブ目標への進展状態を確認すべきである。訪問は、ガバナー出席の効果が最も高まるよう、加盟認証状伝達式、入会式、新会員オリエンテーション・プログラム、表彰式、特別プログラム、ロータリー財団行事、都市連合会合などの行事とあわせて行うべきである。多クラブ合同、あるいは都市連合会会合においては、ホストクラブに限らず、全参加クラブを挙げての出席を強調すべきである。ガバナーはまた、地区がクラブをより効果的に支援する方法について、クラブからの意見を求めるべきである。

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ガバナー候補者

Candidates for Governor

可能な限り最適の候補者を得るために、ガバナーは、所管地区内のクラブからガバナーにふさわしい候補者を推薦するよう要請するものとする。ガバナー候補者推薦の参考となるよう、ガバナーの身分、資格、任務に関する情報が全クラブに提供される。

身分(Status)
ガバナーは地区のクラブによって指名され、RI国際大会によって選挙されるRI 役員である。7月1日に就任し、1年間、または後任者が選挙され資格が確定するまで任務を継続する。

資格(Qualifications)
ガバナーノミニーの資格に加え、ガバナーは、就任の時点で、一つまたは複数のクラブで通算7年以上会員であり、ガバナーエレクト研修セミナーおよび国際協議会に出席していなければならない。

任務(Duties)
地区ガバナーの任務は「ガバナー要覧」に記載されている。この要覧は毎年改定される。地区ガバナーは、ガバナーとしての任務の遂行に加え、ロータリーの倫理規範を順守するよう期待されている。

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ガバナーの解任

Removal from Office

ガバナーがその任務と責任を忠実に遂行しなかったと会長が信じる十分な理由があるときには、会長は、ガバナーをその職から解任することができる。このような場合、会長は当該ガバナーにその旨通告し当該ガバナーに対して、解任を不当と思うなら、30日以内に釈明するよう勧告するものとする。30日以内に、当該ガバナーが、会長を納得させるだけの十分な理由を提出できなかったときは、会長がガバナーを解任できる。RI細則16.11.(解任)の下に解任されたガバナーは、パストガバナーとみなされない。
(RI細則16.110.)

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ガバナーの記録および書類

Records and Files of Governor

退任するガバナーは、ガバナーエレクトに対し、地区内ロータリーに最も貢献できるような方法でガバナーの任務を遂行するのに役立つ情報をすべて引き渡すよう期待されている。退任するガバナーは、代々相伝の地区記録を全部ガバナーエレクトに引き渡すものとする。

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ガバナーの空席

Vacancy in the Office of Governor

副ガバナー(Vice-Governor)
ガバナー指名委員会は、ガバナーエレクトが提案した1名のパストガバナーを、選出の翌年度に任期を務める副ガバナーに選出できる。副ガバナーの役割は、ガバナーが一時的あるいは恒久的にガバナーとしての任務の続行が不可能となった場合に、ガバナーの後任となることである。指名委員会によって選出が行われなかった場合には、ガバナーエレクトが1名のパストガバナーを副ガバナーとして選出できる。
(ロータリー章典6.120.1.)

理事と会長の権限(Authority of Board and President)
副ガバナーがいない場合、理事会は、残存任期中ガバナーの空席を埋めるために、資格条件を備えたロータリアンを選挙する権限を有するものとする。会長は、理事会によってその空席が補充されるまで資格条件を備えたロータリアンを、アクティングガバナー(臨時のガバナー)として任命することができる。
(RI細則6.120.2.)

ガバナーの一時的任務遂行不能
(Temporary Inability to Perform Duties of Governor)

副ガバナーがおらず、ガバナーが一時的にその任務を執り行うことができない場合、会長は資格条件を備えたロータリアンをアクティングガバナー(臨時のガバナー)として任命することができる。
(RI細則6.120.3.)

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ガバナーのクラブ会員報告に対する責任

ガバナーは、クラブが遅滞なく国際ロータリーに会員情報の最新版を送付するよう、地区内のクラブ幹事を指導する。
(ロータリー章典19.010.5.)

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ガバナーの資格条件

Qualifications of a Governor

理事会によって特に許可されない限り、ガバナーは、就任の時点で、国際協議会に全期間を通して出席していて、1つまたは複数のロータリークラブで通算7年以上会員であり、さらに、RI細則16.070(ガバナーノミニーの資格条件)に述べる資格条件を、引き続き保持していなければならない。
(RI細則16.080.)

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ガバナーの指名手続

Nominating Procedure for Governor

ガバナーノミニーの選出方法(Method 0f Selection of Governor-Nominee)
RIBI内の地区を除き、地区は、ここに規定されている指名委員会の手続、或いはRI細則14.030.(郵便投票によるガバナーの選出)および14.040.(郵便投票の書式)に規定されている郵便投票、あるいはその代わりに、RI細則14.020.13.(地区大会において投票でガバナーノミニーを選ぶ場合)に規定されている地区大会のいずれかの方法によって、ガバナーノミニーを選出するものとする。その選択は、出席し、投票しているクラブの選挙人の過半数票によって地区大会で採択された決議案によって決定されるものとする。
(RI細則14.020.1.)

ガバナーの指名委員会(Nominating Committee for Governor)
ガバナーノミニーの選出に指名委員会の手続を採用する地区においては、指名委員会は、ガバナーノミニーとして求めうる最上の候補者を探し出し、推薦する任務を負うものとする。指名委員選出方法を含む指名委員会の職務権限は、地区大会に出席し、投票するクラブ選挙人が採択した決議により決定される。ただし、このような職務権限は、RI細則と矛盾してはならない。
(RI細則14.020.2.)

指名委員会手続を採用できなかった場合
(Failure to Adopt Nominating Committee Procedure)

ガバナーノミニーの選出のために指名委員会の手続を採用したにもかかわらず、指名委員をRI細則14.020.2.(ガバナーの指名委員会)に定める通りに選出できなかった地区は、現在も当該地区内のクラブ会員である最近の5 人のパストガバナーを指名委員として雇用するものとする。このように構成された委員会は、RI細則14.020.(ガバナーの指名手続)に従ってその務めを果たすものとする。このようなパストガバナーが5名いない場合、RI会長が、委員の数を5人とするために、その地区の適任者を指名委員に任命するものとする。
(RI細則14.020.3.)

クラブからガバナーノミニーを推薦(Suggestions by Clubs for Governor)
指名委員会の手続によって、または、地区大会においてガバナーノミニーを選出する地区においては、ガバナーは、クラブに対して、ガバナー候補者の推薦を提出するよう要請するものとする。指名委員会の手続が使われる場合、ガバナーが定め、通知した期日までに指名委員会で受理されたクラブからのガバナー候補者の推薦が審議されるものとする。この通知は、推薦書が指名委員会に受理される期日の少なくとも2カ月前に地区内クラブに送付されるものとする。その通知には、推薦書の送付先が記載されているものとする。この推薦は、候補者を推薦するクラブの例会で採択された決議という形式で提出されるものとする。この決議は、クラブ幹事によって正式に証明されるものとする。クラブは、自クラブに所属する会員を1名だけガバナーノミニーに推薦できる。
(RI細則14.020.4.)

委員会による最適任のロータリアンの指名
(Nomination by Committee of Best Qualified Rotarian)

ガバナー指名委員会がその選出を行うに当たっては、その選出の範囲は地区内クラブによって推薦された候補者に限定されるものではない。しかし、ガバナー職の任務を遂行するのに得られる限りの最適任の候補者を指名するものとする。
(RI細則14.020.5.)

氏名の公表(Notification of Nomination)
指名委員会の委員長は、指名委員会の閉会後24時間以内に、選出した候補者をガバナーに報告する。ガバナーは、次に、指名委員会委員長から通知を受けてから72時間以内に、そのノミニーの氏名と所属クラブを地区内クラブに公表するものとする。この公表は、書簡、Eメール、またはファックスのいずれかの方法でガバナーから地区のクラブに送られるものとする。
(RI細則14.020.6.)

委員会がノミニーを選出できなかった場合
(Committee Inability to Select Nominee)

指名委員会が候補者選出において合意に達することができない場合、RI細則14.040.(郵便投票の書式)に規定されているように、郵便投票でガバナーノミニーを選挙するものとする。あるいは、指名委員会に推薦されている候補者の中からRI細則16.050.(地区大会および地区立法案検討会での投票)に従って地区大会でガバナーノミニーを選ぶものとする。
(RI細則14.020.7.)

対抗候補者(Challenging Candidates)
当該年度の初めの時点で設立から少なくとも1年が経過している地区内クラブは、前にクラブがガバナー指名委員会に対してガバナーノミニーの候補者を推薦した場合に限り、その候補者を対抗候補者として推薦することができる。年度初めの時点で設立からまだ1年が経過していないクラブは、対抗候補者が自クラブの会員であることを条件に、対抗候補者を推薦することができる。また、対抗候補者は、既に指名委員会に対して正式に推薦されている者でなければならない。対抗候補者の氏名は、クラブ例会で採択された決議に従って提出されるものとする。クラブは、ガバナーの定める期日までに、決議をガバナーに提出しなければならない。その期日は、ガバナーによるガバナーノミニー選出公表から14日以内とする。
( RI細則14.020.8.)

対抗候補者の支持(Concurrence to Challenges )
前記のように対抗候補者が推薦された場合、ガバナーは、RI所定の書式によって全クラブに対抗候補者の氏名を通知する。ガバナーは、この対抗を支持するかどうかクラブに尋ねるものとする。対抗者を支持する場合、クラブは、例会で採択したクラブ決議を提出しなければならない。この決議書は、ガバナーの定める日までに、ガバナーに提出しなければならない。地区内の少なくとも他の10のクラブ(当該年度の初めの時点で設立から少なくとも1年が経過しているクラブ)、もしくは当該年度初めにおけるクラブ(当該年度の初めの時点で設立から少なくとも1年が経過しているクラブ)総数の20%の、いずれか多い方の数の指示を得た対抗候補者で、クラブの決議書がガバナーによって定められた通り、クラブ細則に従いクラブ例会で採択されたものである場合のみが有効とみなされる。クラブは、対抗候補者を1名のみ支持するものとする。
(RI細則14.020.9.)

対抗候補者がいない場合(Absence of Challenging Candidate)
定められた期限までにそのような対抗候補者の氏名を受理しなかった場合には、ガバナーは地区指名委員会の選んだ候補者をガバナーノミニーと宣言するものとし、締め切り期限より15日以内に地区内全クラブにその旨宣言するものとする。
(RI細則14.020.10.)

対抗候補者の指名(Challenging Nominations)
定められた期限までに有効な対抗候補者の指名を地区内のクラブからガバナーが受け取った場合、ガバナーはその期限から7日以内に、地区内の全クラブにその旨を通達するものとする。この対抗候補者の指名がガバナーの定める日まで有効であるなら、この通達には、各対抗候補者の氏名とその資格条件、および対抗候補者を出したクラブとこれに同意しているクラブの名前が含まれ、候補者について郵便投票または地区大会で選ばれる旨明記されるものとする。
(RI細則14.020.11.)

対抗候補者の指名が有効でない場合(Lack of Valid Challenging Nomination)
有効な対抗候補者の指名を受け取らなかった場合、ガバナーは地区指名委員会の選んだ候補者をガバナーノミニーと宣言する。ガバナーは、15日以内にこのノミニーを地区内全クラブに通達するものとする。
(RI細則14.020.12.)

地区大会において投票でガバナーノミニーを選ぶ場合
(Ballot at District Conference for Election of Governor-nominee)

地区大会における投票は、できるだけ郵便投票の規定に沿うことになる。2票以上の投票権を有するクラブの票は、そのようなクラブから無効票であると考えられる票が無い限り、すべて同じ候補者に投じられるものとし、そうでない場合は、そのクラブが投じた票は無効とみなされるものとする。各クラブは、そのクラブのすべての票を投じる選挙人を一人指定するものとする。
(RI細則14.020.13.)

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ガバナーの任務

Duties of Governor

ガバナーは、その地区において、理事会の一般的な指揮、監督の下に職務を行うRI の役員である。ガバナーは地区内のクラブに対する指導および監督を行うことで、ロータリーの目的を推進する任務を課せられている。ガバナーは、地区およびクラブの指導者と協力し、理事会の提唱する地区リーダーシップ・プランへの参加を奨励すべきである。ガバナーは、地区内のクラブを啓発し、意欲を与えるものとする。さらにガバナーは、効果的なクラブを育成するために、元、現任、次期地区指導者と協力して、地区内に継続性を確保するものとする。ガバナーは、地区内において次の事項の責務を負うものとする。
  • 新クラブの結成。
  • 既存クラブの強化助成。
  • 地区指導者およびクラブ会長と協力し、地区内各クラブのために現実的な会員増強目標を設定して、会員増強を推進すること。
  • プログラムへの参加と寄付に関してロータリー財団を支援すること。
  • クラブ間およびクラブとRIの間の良好な関係を促進すること。
  • 地区大会を計画、主宰すること。会長エレクト研修セミナーおよび地区研修・協議会の計画・準備にあたるガバナーエレクトに協力すること。
  • 年度を通じて個々のクラブの例会あるいは複数クラブ合同の例会への公式訪問を行うこと。その際には、以下の目的を果たすため、できる限りガバナーの出席が最大限の成果を生むような機会を選ぶ。
    1. ロータリーの重要な問題に焦点を当て関心を持たせる。
    2. 弱体および問題のあるクラブに特別な関心を払う。
    3. ロータリアンの意欲をかきたて奉仕活動に参加させる。
    4. クラブの定款および細則が、組織規定を順守していることを確認する。規定審議会開催後は、特にこれを行う。
    5. 顕著な貢献をした地区内のロータリアンを、ガバナー自ら表彰する。
  • 地区内の各クラブの会長、幹事に対して月信を発行すること。
  • 会長または理事会の要請があれば、速やかにRIに報告を提出すること。
  • ガバナーエレクトに対して、選出後できる限り早く、国際協議会の前に、クラブの状況について詳細な情報を提供し、併せてクラブ強化策を提案すること。
  • 地区における指名および選挙が、RI定款と細則、および既定のRIの方針に則って確実に実施されるよう計らうこと。
  • 地区内で運営されているロータリアンのグループ(友情交換、国際共同委員会、世界ネットワーク活動グループなど)の活動について定期的に尋ねること。
  • 地区で保存すべき文書をガバナーエレクトに引き継ぐこと。
  • RI役員としての職責に属するその他の任務を遂行すること。
(RI細則16.090.)

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ガバナーノミニーの拒否または一時保留

Rejection or Suspension of Governor-nominee

資格条件に欠ける場合(Failure to Meet Qualifications)
所定の資格条件に欠けるガバナーノミニーの指名は拒否されるものとし、事務総長はこれを選挙のため国際大会に提出しないものとする。
(RI細則14.060.1.)

指名の一時保留(Suspension of Nomination)
ガバナーノミニーから署名のある声明書を受理したにもかかわらず、そのノミニーが細則に定める任務と責任を十分に果たすことができないと信じる理由が理事会にあれば、理事会はその指名を一時保留することができる。保留の旨をガバナーとそのノミニーに通告しなければならない。ノミニーは、ガバナーとしての任務と責任を取り、忠実にこれを遂行できることに言及した申し立てを、ガバナーと事務総長を通じて、理事会に提出する機会を与えられるものとする。かかる申し立てを含め、すべての関連事項を審議したうえで、理事会は3分の2の多数をもってそのノミニーの指名を拒否するか、あるいは保留を解除するものとする。
(RI細則14.060.2.)

ノミニーを拒否(Rejection of Nominee)
ノミニーの指名が理事会によって拒否された場合は、事務総長は関係地区のガバナーにその旨通告するものとする。事務総長は、その拒否の理由を述べ、ガバナーはこれを当該ノミニーに通告するものとする。そこで時間が許すならば、ガバナーは、細則の規定に従い、ガバナーノミニーをもう1度選ぶために郵便投票を実施しなければならない。地区がガバナーノミニーとして理事会の満足するような適任者を選出することができなかった場合は、ノミニーはRI細則14.070.(特別選挙)の規定に従って選出されるものとする。
(RI細則14.060.3.)

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ガバナーノミニーの研修

ロータリー研究会の招集者は、ゾーン内のガバナーノミニーに特有のニーズに応え、地区内の指導者の継続性を保つため、ガバナーノミニーの研修を提供することができる。このような研修はロータリーによって弁済されず、またガバナーエレクトを対象とした研修と重複しないようにする。
(ロータリー章典19.020.1.)

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ガバナーノミニーの証明

Certification of Governor-nominee

ガバナーは、ノミニーの宣言後10日以内に、ガバナーノミニーの指名を事務総長に対して書式で証するものとする。
(RI細則14.050.)

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ガバナーノミニーの責務

Responsibilities of Governor-Nominee

RIの次期役員として、ガバナーノミニーは以下を行うべきである。
  1. ガバナーの役割への準備を始める。
  2. 効果的なクラブを支援するため、地区の元指導者、現指導者、次期指導者と協力し、継続性を図る。
  3. 直前ガバナー、ガバナー、ガバナーエレクトから提供される情報資料をもとに、さらにRIリソースを利用し、ロータリー公共イメージ、会員、ロータリー財団、地区行事およびRI プログラムを含めて地区の強みと弱みの分析を始める。
  4. 地区組織(地区リーダーシップ・プラン)とクラブ管理運営の枠組み(クラブリーダーシップ・プラン)を見直す。
  5. 可能な場合、すべての地区会合に出席する。
  6. 地区ガバナーまたは地区ガバナーエレクトの提案を受け、地区委員会やその他の活動に参加する。
  7. 提供される場合は地区ガバナーノミニーの研修に出席し、そうでない場合には可能な限りその他の研修に参加する。
  8. 指導力育成の研修に出席する。
  9. 自らのガバナー就任年度の地区大会の開催地を選定する。
  10. 自分の地区チームに奉仕してくれるロータリアンを検討する。
(ロータリー章典19.020.)

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ガバナーノミニーの選出

Selection of Governor-nominee

ガバナーノミニーの選出(Selection of Governor-nominee)
地区内クラブによるガバナーノミニーの選出は、ロータリーの基本原則に適った品位と責任ある方法で行わなければならない。地区は、ガバナーとして最適な人物を探し、指名すべきである。地区指名委員会は、クラブおよび指名委員会の両方から推挙された全ガバナー候補者の面接を行うよう奨励されている。各ガバナーノミニー候補者の面接は、少なくとも次のニーズを満たすべきである。
  • RI細則16.070.(ガバナーノミニーの資格条件)および16.080.(ガバナーの資格条件)に従い、各候補者が指名の正式な条件を満たしていることを確認する。
  • 知識、経験、時間とそれらを満たすように要求される財源を含めて、ガバナーの具体的な任務を明確化する。
  • 各候補者の資格と適正を総合的に考慮に入れる。
  • 各候補者のビジョン(理念)と目標を共有できるようにする。
郵便投票によるガバナーノミニーの選出
(Selection of Governor-nominee through Ballot-by-Mail Procedure)

ガバナー選挙の郵便投票用紙に添付される略歴には、以下の内容を含めるものとする。
  1. 候補者の氏名、ロータリークラブの名称と所在地、ロータリアンとなってからの年数、職業分類または元の職業分類、現在または元の会社の名称、現在または元の会社における役職、過去5年間に出席した地区やゾーンの会合、ロータリーにおける(選挙または任命による)現在の役職や任務、ロータリーにおける(選挙または任命による)元の役職や任務。
  2. 候補者が従事してきた特別のロータリー奉仕および/または特定のロータリー活動。例えば、候補者がロータリーを推進するために行ってきたこと。
  3. 事業および専門職務活動において与えられた最も意義ある表彰または業績。
  4. 市民としての公共活動において与えられた最も意義ある表彰または業績。
新地区内におけるガバナーノミニーの選出
(Selection of Gover-nominee in New District)

既存地区内のクラブが新地区に再編された場合、新地区は、適切であれば、新地区の実効日に先立ち、再編以前に当該クラブが使っていたこの手続きでガバナーノミニーを選出するものとする。このような手続きが実際的でない場合、RI理事会を代行するRI会長が郵便投票の実施を承認し、1名のガバナーを指定してその任に当たらせるものとする。新地区が実効となった後、地区内クラブは最初の地区大会においてその後のガバナーノミニーの選出手続きを採択するものとする。
(ロータリー章典19.030.)

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ガバナーノミニーの任務

Duties of Governor-Nominee

ガバナーとガバナーエレクトは、ガバナーノミニーに以下の機会を提供しなければならない。
  1. 地区委員会または地区組織に関連した具体的責務または任務を要請する。
  2. 地区会合のすべてまたはいずれかにオブザーバーとして出席する。
  3. オブザーバーとして運営委員会に参加する。
  4. 地区の戦略計画立案の全過程と地区内の長期的な任命に関与する。
  5. 地区青少年交換委員会の職権上の委員を務める。

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ガバナーノミニーの資格条件

Qualifications of Governor-Nominee

理事会によって特に許可されない限り、選出の時点で、次の資格条件に適っていなければガバナーノミニーに選ばれることはない。
(RI細則16.070.)

瑕疵なきロータリアン(Rotarian in Good Standing)
本人が地区内の機能しているクラブの瑕疵なき会員であることを要する。
(RI細則16.070.1.)

完全に会員資格を有する者
(Rotarian Maintaining Full Qualifications of Membership)

会員規定の厳格な適用に照らして、完全に会員資格を有する者でなければならない。そしてその職業分類の正当性が疑問の余地のないものでなければならない。
(RI細則16.070.2.)

クラブの元会長であること
(Rotarian's Qualification as Past President of Club)

クラブ会長を全期務めたことのある者、または加盟認証日から6月30日までの全期間を通じてクラブの創立会長を務めたことのある者でなければならない。ただし、この期間は最低6カ月間とする。
(RI細則16.070.3.)

ガバナーの任務を遂行できる能力
(Rotarian's Ability to Fulfill Duties of Governor)

RI細則16.090.(ガバナーの任務)に規定するガバナーの任務と責任を果たす意思があり、身体的にもその他においてもこれを果たすことができる者でなければならない。
(RI細則16.070.4.)

資格条件を満たしていることを証明
(Rotarian's Certification of Qualifications)

ロータリアンは、細則に定められているガバナーの資格条件、任務および責任を熟知していることを示し、事務総長を通じてRIに、細則に列記されたガバナーの資格条件、任務および責任を明確に理解している旨の声明書に書名して提出しなければならない。この声明書は、ガバナーとしての資格条件を備えており、ガバナーの任務と責任を引き受け、これを忠実に果たす意思を持ち、それができる状態にあるということを明記するものとする。
(RI細則(16.070.5.)

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ガバナーノミニー・デジグネート

Governor-Nominee-Designate

地区は、ノミニーを、ガバナーとして就任する日の直前24カ月以上36カ月以内に選出するものとする。選出されたロータリアンは、「ガバナーノミニー・デジグネート」の肩書を担うものとする。ガバナー就任2年前の7月1日よりガバナーノミニーの肩書を担うものとする。

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ガバナーの身分

Status of Governor

ガバナーは所管地区のクラブによって指名され、RI国際大会によって選挙されるRI役員である。7月1日に就任し、1カ年間または後任者が選挙され、資格が確定するまでその任にとどまるものとする。

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ガバナーの倫理規範

District Govenor Code of Ethics

  1. ガバナーは、ロータリーの職務に従事する際、適用される法律および規定を順守する。さらに私生活において行動する際にも、ガバナーは、ロータリーの好ましいイメージを維持し、守るために、適用法を厳守する。
  2. ガバナーはRIの定款および細則の規定を順守する。
  3. ガバナーは、「ロータリー章典」に文書化されている通り、RI理事会の定めた規定を遵守する。
  4. ガバナーは、ロータリアンの利益とRIの目的にために奉仕する。ガバナーは、地区の利益を最優先し、いかなる不適切な行動も避ける。
  5. ガバナーは、その役職を個人的な威信や利益、または家族の利益のために利用しない。
  6. ガバナーは、当地区への義務を勤勉に履行するにあたり、細心の注意を払う。
  7. ガバナーは、関係者すべてに公平であるように行動する。
  8. ガバナーは、財務情報の透明性を推進し、財務管理に関して地元と国の適用法を必ず順守する。
  9. ガガバナーは、極秘情報の公表、連絡、使用を禁止および制限する。ガバナーはこの情報を決して個人目的のためではなく意図された目的だけのために使用し、不慮の暴露に対して最新の注意を払うべきである。
  10. ガバナーは、ロータリーの経費支払の方針を順守する。
(ロータリー章典19.010.1.)

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ガバナー補佐

Assistant Governor

ガバナー補佐はガバナーエレクトにより任命され、指定されたクラブの運営に関してガバナーを補佐する責務を担う。ガバナー補佐は、次のような責任がある。
  • 次期クラブ会長と会い、毎年クラブリーダーシップ・プランの推進、実施、見直しを行い、クラブの目標について協議し、章典の第2.010.1.「機能の喪失」について再吟味する。
  • 各クラブがロータリークラブ・セントラルに目標を入力し、監視することを奨励する。
  • 定期的に各クラブを訪問し、クラブの活動やリソース、機会について協議を行う。
  • ガバナーの公式訪問のスケジュール作成や計画作成においてクラブリーダーをサポートし、ガバナーの公式訪問に関連した各クラブ協議会に出席する。
  • 地区の目標設定を支援する。
  • クラブの進捗について常にガバナーに知らせる。
  • クラブは定期的に会員資格に関する情報をアップデートし、未払い金を期限内に必ず 支払うこととする。
  • 担当の地区委員会と協力してクラブレベルの研修を調整する。
  • 地区リーダーシップとクラブリーダーシップ・プランとすべての適切なRI オンラインツールとリソースの推進。
  • 地区委員会の選考に関して次期ガバナーに助言する。
  • 地区大会およびその他の地区そして国際会合に出席するとともに、これらへの出席を推進する。
  • 地区活動に参加し、全ての研修セミナーに出席する。
  • 次期ガバナー補佐や委員会メンバーの推薦をする。

ガバナー補佐の人選における最低基準には以下が含まれる。
  • 少なくとも3年間、名誉会員以外の会員身分で地区内クラブに所属している瑕疵なき会員であること。
  • クラブ会長を全期務めた経験があること、または創立日から6月30日までの全期間(最低6か月間)を通してクラブの創立会長を務めた経験があること。
  • ガバナー補佐の責務を受諾する意思と能力があること。
  • クラブまたは地区レベルで卓越した業績を上げていること。
  • 将来の地区指導者として有望であること。
ガバナー補佐の任期は、1年任期を3期まで務めることができる。ガバナー補佐は、最後の1年任期を務めた2年後に、さらにもう一度1年任期を3期まで務めることができる。元地区ガバナーをガバナー補佐に任命しないことが推奨されている。地区は、ガバナー補佐が使う資金の支援について決定する責任がある。
元地区ガバナーをガバナー補佐に任命しないことが推奨されている。
地区は、ガバナー補佐がその任務と責務を果たすために使う資金の支援について決定する責任がある。
(ロータリー章典17.030.1.)

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